インプラントがぐらつく原因と放置するリスク!対処法と予防法も
こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。
インプラント治療を受けた後、「インプラントがぐらつく」と不安を感じる方は少なくありません。インプラントがぐらつく原因は複数あり、放置すると重大なトラブルに発展する可能性があります。
本記事では、インプラントがぐらつく原因や放置することによるリスク、対処法と予防法について解説します。
インプラントがぐらつく原因

インプラントがぐらつく背景には、いくつかの原因が考えられます。その中でも、代表的なものを以下に解説します。
骨としっかり結合していない
インプラントが顎の骨としっかり結合していない場合、インプラントがぐらつく可能性が高いです。インプラント埋入後、通常は顎の骨とインプラントが3〜6か月かけて結合しますが、結合がうまくいかないと安定せず動揺します。
結合不良の原因としては、骨量や骨質が不足していること、事前の診断や手術の不備、喫煙や糖尿病などによる治癒力の低下、術後の感染などが挙げられます。
顎の骨がやせ細っている
歯を失った状態を長期間放置すると、噛む刺激が伝わらなくなり、顎の骨が徐々にやせ細っていきます。インプラントは顎の骨と結合することで安定するため、骨の減少はインプラントがぐらつく大きな原因の一つです。
さらに、加齢による骨密度の低下や歯周病の影響も重なり、インプラントが安定しにくくなることがあります。顎の骨が十分にない場合は、インプラント治療の前に骨造成と呼ばれる処置が必要になります。
インプラント周囲炎にかかっている
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲にある歯ぐきや骨が細菌に感染して炎症が生じる疾患で、主な原因はプラーク(歯垢)の蓄積です。初期には歯ぐきの赤みや腫れ、出血、軽い違和感などの症状が現れますが、痛みを伴わないことも多く、気づかないうちに進行するケースも少なくありません。
症状が進むと、膿が出たり口臭が強くなったり、歯ぐきが下がってインプラントの一部が露出することもあります。さらに骨の吸収が進むと、インプラントがぐらつくようになります。
噛み合わせが悪い
噛み合わせに問題がある場合、インプラントに過剰な力が加わり、ぐらつきの原因になります。インプラントは天然歯のような歯根膜がないため、咀嚼時の衝撃が直接骨に伝わりやすく、わずかな噛み合わせのズレでも負担が集中しやすいのです。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、夜間に無意識のうちに強い力をかけていることがあります。ネジや上部構造の緩み、インプラント周辺の骨吸収を引き起こす可能性もあるでしょう。
インプラントの破損やゆるみ
インプラントのぐらつきの原因として、人工歯根の破損やアバットメントの緩みなど、構造上のトラブルも挙げられます。インプラントは複数のパーツで構成されており、長年の使用や咬合力の負担によってネジの締め付けが緩むことがあります。
特に、硬い物をよく噛む方や歯ぎしり・食いしばりの習慣がある方は、振動や衝撃によって破損や脱落に至るケースもあります。また、インプラント周囲の骨との結合が弱くなると、本体が安定せずに動揺しやすくなるため注意が必要です。
インプラントがぐらつくのを放置すると

インプラントのぐらつきを軽視して放置すると、さまざまな深刻な問題が起こる可能性があります。以下では、放置することで生じるリスクを解説していきます。
噛み合わせが悪化する
インプラントがぐらついている状態をそのままにしていると、噛み合わせのバランスが崩れる恐れがあります。インプラントは天然歯と異なり歯根膜がないため、動きが起こると過度な力が周囲の骨や人工歯に集中しやすくなります。その結果、骨に微細なダメージが蓄積され、インプラント周囲炎の進行や骨吸収を招くこともあるのです。
さらに、隣り合う歯が動いて噛み合わせがずれることで、食事のときに違和感や痛みを感じる原因ともなります。噛み合わせの乱れは全身の健康にも影響を及ぼすため、早期の対応が不可欠です。
周囲の歯に負担がかかる
インプラントがぐらついている状態を放っておくと、周囲の天然歯に過度な負担がかかることになります。噛み合わせのバランスが崩れることで、周囲の歯にかかる力が不均一になり、次第にそれらの歯にもぐらつきや歯周病の進行を招く原因になるかもしれません。
また、インプラント周辺に炎症が起こると、その影響が隣接する歯ぐきに広がり、健康だった歯までトラブルに巻き込む可能性があります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は特に周囲の歯への影響が大きくなるため、注意が必要です。
インプラントの状態を安定させることは、ほかの歯の健康を守るうえでも非常に重要なのです。
顎の骨がやせ細る
インプラントがぐらついた状態を放置すると、顎の骨がやせていく骨吸収が進行します。インプラントは顎の骨と結合して機能するため、安定した力が骨に伝わることで骨の健康が保たれています。
しかし、ぐらつきによって正常な力が加わらなくなると、骨への刺激が減って骨の量が減少していきます。骨が減ると将来的に再治療が難しくなるケースもあり、見た目だけでなく治療の選択肢にも関わるため、早めの対応が重要です。
感染症が広がる
インプラントがぐらつく状態をそのままにすると、インプラント周囲炎が発生し、細菌感染が急速に広がるおそれがあります。インプラント周囲は歯根膜がなく血流が乏しいため、免疫細胞の到達が遅れ、感染抵抗力が弱く進行速度が速いです。
感染が広がると、インプラント周囲だけでなくほかの歯や歯茎、さらには全身にまで悪影響を及ぼすこともあります。
全身に悪影響が及ぶ
インプラント周囲に炎症が起こると、その細菌が血流に乗って体内を巡り、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。例えば、糖尿病や心疾患を悪化させるリスクが高まるといわれています。さらに、口腔内の炎症の進行によって噛み合わせが悪化すると、顎の関節に負担がかかり、顎の痛みや頭痛といった症状につながることもあります。
インプラントがぐらつくときの対処法

インプラントがぐらつく場合、自己判断で対応するのではなく、専門的な診察や治療を受けましょう。ここでは、インプラントがぐらつくときの対処法について解説します。
すぐに歯科医院を受診する
わずかでも違和感がある場合は、自己判断せずにすぐに歯科医院で診てもらうことが大切です。専門の検査によって、ぐらつきの原因や進行度を正確に判断してもらうことができます。
インプラント周囲炎の治療を受ける
歯ぐきが赤く腫れていたり、歯磨きの際に出血や膿が見られたりする場合は、インプラント周囲炎が疑われます。この状態を放置すると、歯を支える骨の吸収が進み、インプラントが抜け落ちることもあります。
治療では、炎症の程度に応じてプラークや歯石の除去、必要に応じて抗菌薬の使用や外科的な対応が行われます。
噛み合わせを調整する
噛み合わせに不具合がある場合は、上部構造(人工歯)の咬合面を調整することで、負担の偏りを軽減できます。必要に応じて上部構造を新しく作成するケースもあります。
インプラントを取り外す
状態によっては、インプラント自体を取り除く処置が必要になることもあります。インプラントが周囲の骨としっかり結合しておらず、ぐらつきが強い場合には、そのまま残しておくとさらに悪化する恐れがあるためです。
また、インプラントを支える骨が大きく減少している場合も、撤去が選択されることがあります。取り外したあとには、骨の再生治療を行ってから、再度インプラントを検討するケースもあります。
再手術を受ける
検査の結果、インプラントと骨が結合していない、またはインプラント周囲炎によって骨吸収が進行している場合、再手術が必要となるケースがあります。
再手術の流れは、まずレントゲンやCTで原因を特定し、必要があれば現在のインプラントを除去します。その後、骨の状態を回復させるために2〜4ヶ月ほどの期間を設けたり、必要に応じて骨造成を行い、再びインプラントを埋入します。再手術の成功率は90%以上と高く報告されていますが、前回の失敗原因を見直すことが重要です。
インプラントがぐらつくのを防ぐには

インプラントを長く快適に使い続けるためには、日々のケアや習慣の見直しが欠かせません。ここでは、ぐらつきを予防するために意識したいポイントをご紹介します。
毎日の丁寧なセルフケア
インプラントの安定性を保つためには、毎日の丁寧なセルフケアが欠かせません。インプラントの周囲にもプラークは蓄積するので、放っておくとインプラント周囲炎を引き起こす原因になります。
歯ブラシは毛先が柔らかめのものを選び、力を入れすぎずに優しく磨くことを心がけましょう。また、タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの補助清掃用具も効果的に取り入れることで、細かい汚れまでしっかり取り除けます。
こうしたケアを毎日欠かさず続けることで、インプラントの健康な状態を長く維持することが可能です。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラントを長持ちさせるには、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。定期検診では、インプラント周囲に汚れがたまっていないか、歯ぐきや骨の状態が安定しているかをチェックし、必要に応じてクリーニングやかみ合わせの調整が行われます。
メンテナンスは3〜6か月に1回の頻度で通うことが推奨されておりますが、一人ひとりの状態に合わせて通院間隔を調整します。メンテナンスを継続することで、小さな異変も早期に発見できます。トラブルが悪化するのを防ぐためにも、定期的に歯科医院を受診しましょう。
生活習慣の見直し
インプラントの安定性を長期間維持するためには、生活習慣の見直しが不可欠です。まず喫煙は、血流を悪化させて骨の再生を妨げ、感染リスクも高めます。インプラント手術の成功率が下がるだけでなく、術後の回復にも悪影響を与えるため、禁煙を目指しましょう。
糖尿病もリスク要因のひとつで、傷の治癒を遅らせることや感染しやすくなることから、インプラントの安定に影響を及ぼします。血糖値をしっかり管理し、全身の健康状態を整えることが大切です。
また、就寝中の歯ぎしりや日中の強い食いしばりは、インプラントに過剰な力を加え、ぐらつきや破損の原因となります。ナイトガードの使用やストレス管理が有効な対策となるでしょう。
さらに、硬い食べ物の過剰摂取や過度な飲酒もインプラント周囲の組織に負担をかけます。バランスの取れた食事と適度な運動、そして口腔環境を整えるセルフケアを日常的に意識することが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
まとめ

インプラントのぐらつきを放置すると、骨吸収や感染の進行を招き、最終的には脱落につながる可能性があります。原因としては、結合不良やインプラント周囲炎、噛み合わせの不調、構造的な破損などが考えられます。
インプラント治療を検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

