インプラントと喫煙!治療前後に知っておきたいリスクとは
こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。
インプラント治療を検討している方のなかには「喫煙していても治療を受けられるのか?」「たばこはインプラントに影響するのか?」と気になっている方もいるでしょう。
喫煙は全身の健康だけでなく、お口の環境にも影響を及ぼすことが知られており、インプラント治療とも深く関わります。
しかし、喫煙している方が必ず治療を受けられないわけではありません。治療を成功へ導き、インプラントを長く使うためには、喫煙による影響を理解したうえで適切な管理を行うことが大切です。
この記事では、インプラント治療の基本から喫煙が及ぼす影響、治療後に意識したいセルフケアまでわかりやすく解説します。
インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで、歯の機能や見た目を回復する治療法です。
インプラント体には主にチタンが使用されており、埋め込んだあとは数か月かけて顎の骨と結合します。骨としっかり結び付くことで、安定した状態で人工歯を支えられるようになります。
また、ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要がなく、部分入れ歯のような金具もありません。自分の歯に近い感覚で噛みやすく、自然な見た目を目指せることから、多くの方に選ばれている治療法です。
ただし、インプラントは埋め込めば終わりではありません。治療後も毎日のセルフケアや歯科医院でのメンテナンスを続けながら、良い状態を維持していくことが大切です。また、喫煙習慣はインプラントの経過にも関わるため、治療前には歯科医師へ伝えておくようにしましょう。
喫煙者でもインプラント治療は受けられる?

喫煙しているからといって、必ずしもインプラント治療を受けられないわけではありません。お口の状態や全身の健康状態などを確認したうえで、治療が可能かどうかを判断します。
ただし、喫煙はインプラント治療にとって無視できない要因の一つです。
たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、傷の治りやインプラント体と骨が結合する過程に影響を及ぼすことが知られています。そのため、喫煙していない方に比べて、治療後はより丁寧な管理が必要です。
治療前には、顎の骨の状態や歯周病の有無なども含めて詳しく検査を行います。検査結果をもとに治療計画を立てるため、喫煙している方でもインプラント治療が可能となるケースは少なくありません。
また、インプラントを埋め込んだあとは、インプラント体と顎の骨が結合する大切な時期です。この時期は禁煙することで、治癒に悪影響を及ぼす要因を減らせます。喫煙習慣がある方は、一人で判断せず、まずは歯科医院で相談しましょう。
喫煙がインプラント治療に及ぼす影響

ここでは、喫煙がインプラント治療に与える具体的な影響について見ていきます。
インプラント体と骨が結合しにくくなる可能性がある
インプラント治療では、埋め込んだインプラント体が顎の骨としっかり結合することが重要です。
しかし、喫煙はこの骨との結合に影響を及ぼすことが知られています。
たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、傷口への血流が低下します。また、一酸化炭素は血液による酸素の運搬を妨げるため、組織へ十分な酸素が届きにくくなり、傷や骨の治癒に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、インプラント体と顎の骨が十分に結合しにくくなり、治療が計画どおりに進まなくなる可能性があるのです。インプラントを長く安定した状態で使用するためにも、この骨との結合は欠かせない過程といえます。
インプラント治療を予定している方は、治療前後の禁煙について歯科医師と相談しながら進めることが大切です。
傷の治りが遅くなることがある
インプラント治療では外科処置を行うため、治療後は傷が順調に治ることが大切です。
しかし、喫煙は傷の治癒を遅らせる要因の一つとされています。傷の治りが遅れると、治療後の経過を慎重に確認する必要があり、予定どおりに次の治療へ進めない場合もあります。そのため、治療期間に影響が及ぶ可能性も考えられます。
術後は歯科医師から説明された注意事項を守り、傷口へ負担をかけないよう過ごすことが大切です。また、腫れや痛みが長く続く場合や違和感がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
インプラント周囲炎のリスクが高まる
喫煙は、インプラント周囲炎のリスク因子の一つとされています。
インプラント周囲炎とは、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によってインプラントの周囲に炎症が起こり、進行すると顎の骨が吸収される病気です。重症化すると、インプラントを維持できなくなる場合もあります。
また、喫煙している方では歯ぐきからの出血などの炎症症状が現れにくく、異変に気付きにくいことがあります。そのため、自覚しにくいまま病状が進行する可能性があります。
インプラント周囲炎は、毎日のセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスによって予防が期待できます。インプラントを長く使用するために、日頃からお口の健康を維持することを心掛けましょう。
インプラントを長く使うために禁煙以外でできること

インプラントを長く快適に使い続けるためには、禁煙だけでなく、日頃のセルフケアや生活習慣にも目を向けることが大切です。
毎日の歯磨きで口腔内を清潔に保つ
インプラントは虫歯になることはありません。
しかし、歯垢(プラーク)が付着した状態が続くと、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。そのため、毎日の歯磨きを丁寧に行い、お口の中を清潔に保つことが欠かせません。
歯ブラシだけでは、歯とインプラントのすき間や奥まった部分の汚れを十分に落とせないことがあります。歯間ブラシやデンタルフロスを取り入れることで、細かい部分まで清掃しやすくなります。
使う器具や清掃方法はお口の状態によって異なるため、歯科医師や歯科衛生士の指導を受けながら、自分に合った方法を続けましょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
毎日の歯磨きを丁寧に行っていても、すべての汚れを落とし切ることは簡単ではありません。そのため、インプラントを良い状態で維持するには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが重要です。
メンテナンスでは、インプラントや歯ぐきの状態を確認するほか、専用の器具を用いて歯垢や歯石を取り除きます。また、噛み合わせに問題がないかを確認し、必要に応じて調整を行うこともあります。
インプラント周囲炎は初期には自覚症状が少ないことがあるため、定期的に診察を受けることで異常の早期発見・早期対応につながります。治療後も歯科医師や歯科衛生士と連携しながら、お口の健康を維持していきましょう。
歯ぎしり・食いしばりへの対策を行う
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、インプラントへ強い力が繰り返しかかります。その状態が続くと、人工歯の破損などのトラブルが生じる可能性があります。
特に就寝中の歯ぎしりは自覚しにくく、自分では気付いていないケースも少なくありません。歯科医院では、歯のすり減りや噛み合わせの状態などを確認し、歯ぎしりや食いしばりが疑われる場合は、一人ひとりの状態に合わせた対策を検討します。
必要に応じて就寝時にナイトガードを使用することで、インプラントにかかる力を和らげられる場合があります。気になる症状がある方は、診察の際に歯科医師へ相談してみましょう。
バランスの良い食生活を心掛ける
インプラントを長く使用するためには、毎日の食生活にも気を配ることが大切です。偏った食事が続くと、全身の健康だけでなく、お口の健康にも影響を及ぼすことがあります。
たんぱく質に加え、カルシウムやビタミンD、ビタミンCなどは、骨や歯ぐきの健康維持に関わる栄養素です。特定の食品に偏らず、さまざまな食品をバランスよく取り入れるよう心掛けましょう。
また、糖分を多く含む飲食物を頻繁に摂る習慣は、お口の中の環境を悪化させる原因の一つになります。
インプラントだけでなく、天然歯の健康を守るためにも、規則正しい食生活を意識することが大切です。
まとめ

喫煙している方でも、検査結果やお口の状態によってはインプラント治療を受けられる場合があります。
しかし、喫煙はインプラント体と骨の結合や傷の治癒などに影響を及ぼすことが知られているため、治療を受ける際は十分な理解が必要です。
また、インプラントを長く良い状態で維持するためには、禁煙に加えて毎日のセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンス、歯ぎしり・食いしばりへの対策、バランスの良い食生活を心掛けることも欠かせません。
インプラント治療を検討している方や喫煙習慣がある方は、治療前に歯科医師へ相談し、ご自身の状態に合った治療計画や術後の管理について十分に説明を受けたうえで治療を進めましょう。
インプラント治療を検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

■この記事の監修者
忠縄 龍哉(ただなわ たつや)
経歴
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
- 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
- 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
- ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
- ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
- 日本口腔インプラント学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本審美歯科学会 所属
- UCLAインプラントプログラム 修了
- サイナスリフトオペプログラム 修了
- ノーベル・バイオケア 認定
- オステムインプラント臨床研修歯科医院
- インビザライン矯正認定ドクター

