歯のコラム

インビザラインで抜歯するケースとタイミング!注意点も


インビザライン治療のイメージ

こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置です。ワイヤー矯正のように金属装置が目立つこともなく、日常生活への影響が少ないというメリットがあります。

歯並びを整えるためには抜歯が行われることがありますが、インビザラインでも歯を抜く必要があるのか、気になる方もいるでしょう。

今回は、インビザラインで抜歯が必要となるケースや抜歯を行うタイミング、注意点について解説します。インビザラインを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインで使用するマウスピース

インビザラインは、透明なプラスチック製のマウスピース型の矯正装置です。歯の動き方をコンピューターでシミュレーションしてマウスピースを作製し、1〜2週間ごとに交換しながら歯を少しずつ動かします。

ワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくいため、人に気づかれにくいという点が大きな魅力です。自分で取り外せるため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいという利点もあります。

ただし、歯に持続的な力をかける必要があるため、1日20時間以上の装着が必要です。装着時間が不足すると、歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びることがあります。

また、歯並びの乱れの原因が骨格にあるケースや、歯並びが大きく乱れているケースなど、インビザラインでの対応が難しい場合もあります。

インビザラインで抜歯が必要となるケース

インビザライン治療で抜歯をしているイメージ

インビザラインを含め、歯列矯正では抜歯が行われる場合があります。抜歯を行うケースは、以下のような場合です。

歯が並ぶスペースが足りない

抜歯が必要となるのは、歯が並ぶスペースが足りないケースです。顎の大きさに対して歯が大きい場合や、本来の歯の数が多い場合、そのまま歯を移動させても歯をきれいに並べることができません。

特に歯が重なり合っている叢生(そうせい)の場合、スペースを確保することで、歯をきれいに並べやすくなります。

口元が突出している

口元が前に出ている出っ歯や受け口では、前歯を後ろへ移動させることで口元のバランスを整えることがあります。

ただし、歯を移動させるにはその分のスペースが必要です。突出の程度が軽ければ、歯と歯の間をわずかに削る方法などで対応できますが、大きく下げる必要がある場合は、抜歯によってスペースを確保します。

親知らずが悪影響を与えている

親知らずは、永久歯のなかで最も遅く、最も奥に生える永久歯です。現代人の顎の大きさに対してスペースが足りず、まっすぐ生えないことが多く、斜めや横向きに生えて隣の歯を押したり、歯茎に炎症を起こしたりするリスクがあります。

インビザラインで矯正をしているときに親知らずがあると、歯列全体に不安定な力がかかり、治療の効果に悪影響を及ぼす可能性があります。矯正中の歯の動きを妨げたり、治療後に歯並びが再び乱れる原因になったりすることも少なくありません。そのため、矯正治療を始める前に親知らずの抜歯を検討することが一般的です。

インビザラインで抜歯をしなくてよいケース

インビザラインで抜歯をしなくてよいイメージ

インビザライン矯正では、すべてのケースで抜歯が必要とは限りません。歯を抜かずに矯正を行える場合は、患者さまへの負担を少なくできるだけでなく、治療期間の短縮につながるメリットがあります。

ここでは、インビザラインで抜歯をしなくてよいケースについて解説します。

歯を後方へ移動させるスペースがある

奥歯を後方へ動かすことで、スペースを作れる場合があります。歯科では遠心移動と呼ばれ、一番奥の歯から順に1本ずつ後ろへ移動させることで、前歯を並べる余地が生まれます。

ただし、確保できるスペースは2〜3mm程度です。大きなスペースが必要な場合は、抜歯が検討されます。

IPRでスペースを確保できる

IPR(ディスキング)は、歯と歯の間をわずかに削ることでスペースを作り、歯を移動させやすくする方法です。この処置により自然に歯を並べるスペースを確保できる場合、抜歯せずに矯正が進められます。

削る量は0.2〜0.5mm程度と少なく、歯の表面のエナメル質の範囲にとどめられるため、見た目や機能に影響が出ることはほとんどありません。

ただし、IPRで確保できるスペースには限りがあります。歯が大きく重なり合っておりスペースが大きく不足している場合は、IPRでは対応できないことがあります。

歯と歯の間に隙間がある

すきっ歯(空隙歯列)の場合、抜歯が必要ないことがあります。すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある不正咬合です。顎の大きさに対して歯が小さい場合や、歯の本数が少ない場合に起こります。もとからある隙間を利用して歯を移動できれば、抜歯をせずに歯並びを整えられるでしょう。

ただし、隙間の位置や大きさによっては、動かしたい方向にスペースが足りないこともあります。

インビザラインでの抜歯のタイミング

インビザラインでの抜歯のタイミングを示すためのカレンダー

ここでは、インビザラインの治療で抜歯をするタイミングについて解説します。

矯正開始前に抜歯する

抜歯を行うのは、矯正を始める前が一般的です。歯を抜いた状態で口腔内をスキャンすれば、抜歯後のスペースを前提とした治療計画を立てられます。マウスピースの設計段階から歯の動き方を正確にシミュレーションできるため、計画どおりに治療が進みやすくなります。

マウスピースの装着を始めるのは、抜歯した部分の出血が治まり、傷口がふさがってからです。装着開始まで1週間〜10日間ほど期間を置くことが多いです。

矯正開始後に抜歯する

矯正治療が始まってから抜歯を行うケースもあります。歯の動きをコントロールしながら、より精密に治療を進めるためです。歯の動き具合やスペースの必要量を確認しながら処置のタイミングを決めることで、より自然で理想的な歯並びを目指します。

ただし、抜歯後の歯列に合わせて、マウスピースの作り直しが必要になる場合があります。再作製に伴い、通院回数が増えたり、スケジュールが長引いたりするケースもあるでしょう。

インビザラインで抜歯をする際の注意点

インビザラインで抜歯をする際の注意点

ここでは、インビザライン治療で抜歯をする際の注意点について解説します。

抜歯による痛みや腫れが生じる

歯を抜いた部分の歯茎や骨には傷ができるため、処置後には痛みや腫れが現れます。麻酔が切れたあとから痛みを感じ始め、2〜3日ほどでピークを迎えたあと、徐々に和らいでいくのが一般的な経過です。

痛みを抑えるために、歯科医院では鎮痛剤が処方されます。抗生剤が処方された場合は、症状が落ち着いても指示された分を飲みきりましょう。

また、激しい運動や入浴、飲酒は、出血や痛みが強まる原因になるため、避ける必要があります。処置当日は湯船につからず、シャワーで済ませましょう。腫れが引かない場合や、痛みが日を追って強くなる場合は、歯科医院へ連絡してください。

治療期間が長くなる可能性がある

抜歯を伴うインビザライン治療では、スペースを確保し、その隙間をゆっくりと閉じていく必要があるため、治療期間が長くなる傾向があります。

軽度の歯列不正であれば6か月〜1年程度で終わることもありますが、抜歯をして歯を大きく動かす場合は、1年半〜2年以上かかることも珍しくありません。

大人になってからの矯正治療では、骨や歯の動きがゆるやかになるため、計画通りに進まないこともあります。治療開始前に、抜歯を伴う場合のおおよその期間やステップを把握しておくことが大切です。

精神的に負担になる場合がある

歯を抜くと聞くと、不安や緊張を感じる方も多くいます。抜歯が初めての経験であったり、処置に対して恐怖心を持っていたりする場合、ストレスが大きくなりやすいです。不安を軽減するためには、治療の目的や進め方についてしっかり説明を受け、納得したうえで臨むことが大切です。

また、処置後の痛みや口の中の変化に対しても、あらかじめ理解しておくことで気持ちの準備ができるでしょう。心配なことがあれば、その都度歯科医師に相談してください。

まとめ

インビザライン治療のイメージ

インビザラインでも、歯を動かすスペースが足りない場合は抜歯が選択されます。歯が重なり合っている、口元が前に出ている、噛み合わせの調整にスペースが必要といったケースが該当します。

一方で、奥歯を後方へ動かす、IPRで歯と歯の間をわずかに削るといった方法でスペースを確保できれば、抜歯を避けられることもあります。健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方も少なくないため、なぜ抜歯が必要なのか説明を受けたうえで判断しましょう。

インビザラインを検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

治療メニュー一覧はこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。

■この記事の監修者

忠縄 龍哉(ただなわ たつや)

経歴
  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
  • 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
  • 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
  • ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
  • ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本顎咬合学会 所属
  • 日本審美歯科学会 所属
  • UCLAインプラントプログラム 修了
  • サイナスリフトオペプログラム 修了
  • ノーベル・バイオケア 認定
  • オステムインプラント臨床研修歯科医院
  • インビザライン矯正認定ドクター

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