セラミックの歯は何年持つ?寿命を左右する要因と長持ちさせるためのポイントも
こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。
セラミックの歯は見た目が自然で耐久性も高いため、多くの方に選ばれています。では、セラミックの歯は具体的に何年持つのでしょうか。
この記事では、セラミックの歯の寿命と、その寿命を左右する様々な要因について詳しく解説します。また、長く快適に使い続けるために知っておきたいポイントもご紹介します。セラミック治療を検討中の方や、セラミックの歯を使用している方は、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療とは

セラミック治療とは、セラミック素材を使用して歯の修復や補綴を行う方法のことです。
虫歯治療後の詰め物や被せ物として用いられるほか、歯並びが悪い場合にはラミネートベニアというセラミックの薄い板を歯の表面に貼り付けることで審美性を改善します。セラミックは自然な白さと透明感を再現できるため、周囲の自分の歯と馴染みやすいというメリットがあります。
さらに、金属を使用しないためアレルギーの心配も少なく、安心して使用できる素材とされています。
ただし、セラミックは強い衝撃に弱いという特徴があります。特に、食事中の硬いものを噛んだり、歯ぎしりや食いしばりによって強い力が加わったりすると、セラミックが割れることもあるでしょう。そのため、噛み合わせが悪い方や硬いものをよく噛む方は、セラミック治療を受けられないケースもあります。
セラミックの歯は何年持つ?

セラミックの歯は、適切にメンテナンスを行えば10〜15年程度使用できるといわれています。セラミックは経年劣化しづらく、強度が高いため摩耗することも少ないので、歯の修復に一般的に使用されるレジンや銀歯と比べて長く使用できるとされています。
ただし、日常的なケアを怠ると、虫歯の再発や歯周病などのリスクが高まります。
セラミックの歯の寿命を左右する要因

セラミック治療には様々なメリットがあり、近年ではセラミック治療を選択する方も増加しています。しかし、「何年もつのか」「どのようなことが寿命に影響するのか」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、セラミックの歯の寿命を左右する要因について解説します。
噛み合わせの状態
セラミックの歯の寿命は、噛み合わせのバランスに影響されます。もし上下の歯が正しく噛み合っていないと、セラミックの歯に過度な負担がかかり、早期に破損する可能性があります。
治療時は噛み合わせの調整も行われますが、天然歯とセラミックは硬さやすり減り方が違います。そのため、治療後も継続して噛み合わせの確認・調整を受けなければ、噛み合わせのバランスが崩れていく可能性があるのです。
歯ぎしりや食いしばりの癖
無意識のうちに行う歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの寿命を短くする大きな要因とされています。特に、就寝中に歯ぎしりをしている場合、気づきにくいため対策が後手に回りやすいです。
歯ぎしりや食いしばりの力は通常の噛む力の数倍以上と言われており、セラミックに大きな負担をかけます。また、食いしばりは、集中して作業をしているときなどに無意識に行うこともあります。大切な治療を長持ちさせるためにも、心当たりがある場合には、早めに対策することが重要です。
日々と口腔ケアと虫歯や歯周病の進行
セラミックは人工物なので虫歯や歯周病にはなりません。
しかし、セラミックを被せる土台となる天然の歯は虫歯や歯周病のリスクがあります。ケアを怠ると土台が虫歯や歯周病になり、結果としてセラミックの歯も抜かなければならない事態になる可能性があります。
土台の歯を健康に保つためには、毎日の歯磨きを丁寧におこなうことが基本です。また、歯科医院で定期的にメンテナンスを受け、プロフェッショナルケアを受けましょう。
セラミックの種類
現在日本で使用されているセラミックの種類はさまざまです。素材ごとに特徴があり、硬さや審美性に違いがあります。例えば、ジルコニアという素材は人工ダイヤモンドと呼ばれるほど硬度が高く、噛む力がかかりやすい奥歯にも使用可能でしょう。
一方、オールセラミックという100%セラミックでできた素材は、非常に審美性が高いことが特徴ですが、ジルコニアほどの硬度はありません。そのため、歯ぎしりや食いしばりのある方が奥歯に使用すると、負担がかかって早期に割れてしまうかもしれません。
ご自身の希望や治療する部位、素材の特性などを考慮しながら、選択する必要があります。
食習慣や硬いものの噛み癖
硬いものを好んで食べる習慣は、セラミックの寿命に大きく影響します。特に、氷や飴などの硬いものを頻繁に噛むと、高い強度を持つセラミックでもひびが入ったり欠けたりする可能性があります。
セラミックは耐久性に優れていますが、無理な力が加わることでダメージが蓄積され、結果として寿命が短くなるのです。
セラミックの歯を長持ちさせるためには

セラミックの歯の寿命は、メンテナンスや日常生活での工夫によって大きく左右されます。美しさや機能性を長く保つためには、適切な管理が不可欠といえるでしょう。
以下では、セラミックの歯を長持ちさせるための具体的な対策を、いくつかご紹介していきます。
毎日の丁寧な歯磨き
まず基本となるのは、毎日の丁寧な歯磨きです。セラミックそのものは虫歯になりませんが、土台となる天然歯や歯ぐきは健康でなければなりません。歯と歯ぐきの境目に汚れがたまると、炎症が起き、歯ぐきが下がって人工歯が露出することがあります。
また、プラークが大量に付着すると虫歯が進行していき、結果としてセラミックが外れてしまう可能性も否定できません。セラミック素材はプラークが付着しにくいものも多いですが、それでも丁寧なケアは欠かせません。
歯ぎしり・食いしばりの対策
無意識のうちに行う歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯に大きな負担をかけます。夜間に行われるケースが多く、自覚がないまま歯にダメージを与えている人も少なくありません。
歯ぎしりの傾向がある場合、歯科医師による診断を受け、必要に応じてナイトガード(就寝時用のマウスピース)の使用を検討しましょう。特に、セラミックは強い力が局所的にかかると割れる可能性があるため、知らないうちに破損につながることがあります。このようなリスクを防ぐためには、ナイトガードが有効です。
硬いものの噛み癖を避ける
氷やナッツ、飴などの硬いものをセラミックの歯で噛むことは避けましょう。セラミックは強度が高い素材ですが、硬い物を強く噛むと、ヒビが入ったり欠けたりすることがあります。
硬いものを完全に避ける必要はありませんが、セラミック以外の歯で噛む、小さく切ってから食べるなど、工夫するようにしましょう。
セラミックの種類を慎重に選ぶ
セラミック歯にはさまざま種類があり、それぞれに特徴があります。例えば、ジルコニアセラミックは高い強度を誇る一方で、透明感はやや劣ります。
一方、オールセラミックは審美性に優れていますが、強度の面では若干不安があるかもしれません。治療部位や噛み合わせの状態、希望する仕上がりによって、適切なセラミックを選ぶ必要があるでしょう。
歯科医師としっかり相談し、使用状況や条件を考慮した素材を選ぶことが、セラミックの歯の寿命を伸ばす上でも重要です。
定期的な歯科検診とクリーニング
セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的な歯科検診とクリーニングが欠かせません。歯科医師に定期的なメンテナンスを行ってもらうことで、トラブルの早期発見につながり、重症化を防ぐことができます。
また、歯のクリーニングにより、日常的なブラッシングでは除去しきれない歯垢や歯石を取り除くことができます。
セラミックを使用する場合には、素材の特性を理解した上で、適切なケアを行うことが求められます。適切なメンテナンスと管理を続けることで、寿命を延ばし、美しい状態を長く維持できるでしょう。
まとめ

セラミック治療は、見た目の美しさだけでなく機能性も兼ね備えた治療法です。適切なメンテナンスを行えば、セラミックの歯は10〜15年程度の寿命が期待できますが、日々のケアや定期的な歯科検診を怠ると、寿命が短くなる可能性があります。
セラミックの歯の寿命は患者さま自身の意識と行動次第で大きく変わります。美しい歯を長く保つためにも、正しい情報を持ち、適切なケアを続けていきましょう。
セラミックの歯を検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

