「噛める」喜びをもう一度実現するインプラント治療
何らかの理由で、かけがえのないご自身の歯を失ってしまった時。
それは単に「食事がしにくくなる」という機能的な不便さだけでなく、「人前で自信を持って笑えない」「会話を心から楽しめない」といった、皆様の心の健康や日々の生活の質(QOL)にも、深刻な影響を及ぼすことがあります。
失われてしまった歯の確かな機能と自然で美しい見た目、そして何よりも心からの自信に満ちた笑顔を取り戻すこと。
それが私たち、ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院が、インプラント治療を通して目指す究極のゴールです。
インプラント治療とは
ブインプラント治療は、まるでご自身の歯がもう一度その場所に蘇ったかのように自然な感覚で、そして力強く噛むことができる、現代の歯科医療における非常に優れた、そして確立された治療選択肢の一つです。
しかしながら顎の骨に直接、人工の歯根を埋め込むという外科的な処置を伴うため、治療を行う歯科医師には高度な専門知識、精密な技術力、そして何よりも様々なケースに対応してきた豊富な臨床経験が、絶対的に不可欠となります。
臨床研修施設としての認定
ただなわデンタルクリニックは、グループ全体での豊富な年間治療実績と高い成功率が評価され、世界的なインプラントメーカーであるオステム社より「臨床研修施設」としての認定を受けています。
これは私たちの治療レベルが、他の歯科医師がその専門的な技術や知識を学ぶための一つの基準として、客観的に認められていることの証左です。
その豊富な経験と常に最新の知見を取り入れる研鑽に基づき、患者様一人ひとりのお口の状態と将来的な健康までを見据え、安全性を最優先した確実性の高いインプラント治療をご提供することをお約束します。
他院で「あなたの骨の状態では、インプラント治療は難しい」と診断されてしまった方も、どうか諦めてしまう前に一度、私たちにご相談ください。
なぜ今、インプラント治療が多くの人に選ばれているのか
歯を失った際の伝統的な治療法としては、インプラントの他に「ブリッジ」や「入れ歯」があります。
それぞれの治療法には異なる特徴と、適したケースがあります。
しかし近年、様々な面でのメリットから、インプラント治療を選択される方が着実に増えています。
その主な理由を改めてご説明します。
周囲の健康な歯を傷つけることなく守ることができる
ブリッジ治療では失った歯の両隣にある、多くの場合健康な歯を、土台とするために大きく削らなければなりません。
入れ歯(部分入れ歯)では残っている歯に金属製のバネ(クラスプ)をかけて固定するため、その歯に常に余分な負担がかかり続けます。
一方、インプラント治療は失ってしまった部分の顎の骨に直接、独立した人工の歯根(インプラント体)を立てるため、周囲にあるかけがえのない健康な歯を、一切傷つける(削る、負担をかける)ことなく、失われた機能と見た目を回復させることが可能です。
これはお口全体の歯を、将来にわたって一本でも多く長く健康に保ち続けていく上で、非常に大きな意味を持ちます。
ご自身の歯とほとんど変わらない感覚で、しっかりと、そして美味しく噛める
インプラントは顎の骨(歯槽骨)と生化学的に強固に結合(オッセオインテグレーション)するため、まるでご自身の歯の根のようにグラついたり、ズレたりすることがありません。
そのためご自身の歯があった頃と、ほとんど変わらない力(咀嚼能率)でしっかりと食べ物を噛み砕くことができます。
入れ歯のようにズレやガタつきによる痛みを感じたり、食べ物が挟まって不快な思いをしたりすることもありません。
ステーキのような硬いお肉、お煎餅、あるいはキャラメルのような粘着性のある食べ物も以前のように、何の気兼ねもなく食事を心から楽しむことが可能になります。
見た目が極めて自然で、美しい口元を実現できる
インプラントはあたかも歯茎から直接、一本の歯が自然に生えているかのように見えるため、審美性が非常に優れています。
入れ歯の金属のバネのように、人工物であることが他人に分かってしまう心配もありません。
口元の見た目を気にすることなく自信を持って、人と会話をしたり、写真を撮られたり、そして何よりも心からの笑顔で笑ったりすることができるようになります。
顎の骨の健康を維持し、老化を防ぐ効果も
歯を失ってしまうとその部分の顎の骨は、噛むことによる適切な刺激が伝わらなくなるため、使われない筋肉が痩せていくのと同様に時間と共に少しずつ吸収され、痩せていってしまいます(廃用性萎縮)。
顎の骨が痩せると歯茎もそれに伴って下がり、お顔全体の輪郭が変化して実年齢よりも老けた印象に見えてしまう原因にもなります。
インプラントは噛む力を、ご自身の天然歯と同様に、インプラント体を通して顎の骨に直接伝えます。
この生理的で適度な刺激が、顎の骨が痩せてしまうのを防ぎ、長期的に健康な状態を維持する重要な働きをします。
当院のインプラント治療のポイント
当院ではすべての患者様に、心から安心してインプラント治療を受けていただき、そしてその素晴らしい結果を長期的に享受していただくために、精密な診査・診断プロセスと身体への負担を可能な限り少なくするための高度な技術の追求を、常に怠りません。
グループ全体で1000症例以上の実績と、臨床研修施設としての信頼
ただなわデンタルクリニック グループ全体ではこれまでに1000症例を超える、豊富なインプラント治療の臨床経験がございます。
この数字は単に本数が多いというだけでなく、20代の比較的若い方から80代を超えるご高齢の方まで、様々な年代、様々な骨の状態、そして数々の難易度の高い症例と真摯に向き合い、成功に導いてきた深い知識と、それを実践する確かな技術力の蓄積を意味します。
この豊富な経験と常に最新の知見を取り入れる姿勢が高く評価され、当院は世界的なインプラントメーカーであるオステム社より「インプラント臨床研修施設」としての認定を受けており、私たちの技術や知識が業界における一つのスタンダードとして認められています。
歯科用CTによるオーダーメイドの治療計画
インプラント手術を安全かつ確実に成功させる上で、術前の精密な診査・診断とそれに基づいた綿密な治療計画の立案が、すべての成否を決定すると言っても過言ではありません。
当院ではインプラント治療を行うすべての患者様に対して、必ず事前に歯科用CTによる精密検査を実施します。
CTを用いることで顎の骨の厚みや幅、密度(硬さ)、そして内部を走行する重要な神経や血管の正確な位置関係などを、三次元の立体画像としてあらゆる角度から詳細に把握することができます。
これはいわば、これから行う手術のための極めて精密な「ナビゲーションマップ」を作成するようなものです。
このマップに基づきコンピューター上で、インプラントを埋め込む最適な位置、角度、深さを0.1ミリ単位以下の精度でシミュレーションし、決定します。
これにより手術中に起こりうる神経麻痺(術後の唇の痺れなど)や多量出血といった、偶発的な事故のリスクを限りなくゼロに近づけ、安全性を最優先した確実な手術を可能にします。
「骨が足りない」と診断された方でも治療可能。骨造成治療
「あなたの顎の骨はインプラントを入れるには薄すぎる(あるいは高さが足りない)ので、治療はできません」と過去に他の歯科医院で診断され、インプラント治療を諦めてしまったという経験をお持ちではありませんか。
歯を失ってから長い時間が経過していたり、重度の歯周病に罹患していたりすると、インプラントを支えるための十分な骨量が失われていることがあります。
しかしそのような場合でも、どうか諦めないでください。
当院では不足してしまった骨の量を、患者様ご自身の骨や安全性の確立された骨補填材を用いて補い、インプラント治療を可能にする「骨造成(こつぞうせい)」と呼ばれる専門的な外科処置にも、豊富な経験と実績を有しています。
- サイナスリフト/ソケットリフト
- 上顎の奥歯の上には「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる、鼻に通じる大きな空洞が存在します。
この部分の骨が薄い場合に、上顎洞の底部分を覆っている粘膜(シュナイダー膜)を慎重に押し上げ、そこにできたスペースに骨補填材を満たすことで、インプラントを埋め込むために必要な骨の垂直的な高さを確保するテクニックです。
骨の不足量が比較的少ない場合はソケットリフト、大幅な造成が必要な場合はサイナスリフトという術式を選択します。
これらの高度な骨造成技術を、患者様のお口の状態に合わせて適切に選択し組み合わせることで、これまでインプラント治療が困難であるとされてきた多くの患者様が当院で、安全かつ確実にインプラント治療を実現されています。
- GBR法(骨再生誘導法)
- インプラントを埋め込むと同時に、あるいは事前に骨が不足している部分に骨補填材を置き、特殊な膜で覆うことで骨が再生するためのスペースを確保し、時間をかけて骨の再生を誘導する方法です。 (費用目安:110,000円(税込)~)
患者様の身体的・精神的な負担を軽減するための術式
豊富な臨床経験があるからこそ、私たちは患者様の身体的なご負担や治療期間に対するご希望にも、柔軟に対応するための様々な術式の選択肢をご用意しています。
- 1回法(一回法手術)
- 通常、インプラント治療ではインプラント体(人工歯根)を骨の中に埋め込む一次手術と、数ヶ月後に歯茎を切開してインプラントの頭出しを行う二次手術の、計2回の外科処置が必要となることがあります。
1回法は特殊な形状のインプラント体を用いるなどして、この二次手術を省略し外科手術を1回で完了させる方法です。
手術の回数が減るため、治療期間が短縮されるだけでなく、患者様の身体的なご負担も軽減されます。
(※なお当院では、もし二次手術が必要となった場合でも、その費用は当初ご提示したインプラント治療費の中に含まれており、原則として追加の費用は発生いたしません。)
- 抜歯即時埋入インプラント
- 抜歯が必要な歯を抜いたその日に、同じ穴を利用してインプラントを埋め込む方法です。
こちらも抜歯とインプラント埋入という2つの外科処置を1回で済ませることができるため、手術回数が減り治療期間を大幅に短縮できる可能性があります。
(※適応できるかどうかは、抜歯する歯の周囲の感染状態や骨の状態によって慎重に判断する必要があります。)
手術への強い不安をお持ちの方へ:静脈内鎮静法
「インプラント治療の素晴らしさは理解できるけれど、どうしても外科手術そのものが怖い…」。
そのような強い不安や恐怖心をお持ちの方も、決して少なくありません。
当院ではそのような患者様のために、ご希望に応じて麻酔を専門とする歯科医師(歯科麻酔科医)を招き、「静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)」と呼ばれる特別な麻酔法を併用したインプラント手術を行うことが可能です。
これは腕の静脈から点滴によって鎮静薬を投与することで、まるでウトウトと心地よく眠っているような、あるいはお酒に軽く酔っているような、非常にリラックスした穏やかな精神状態を作り出す方法です。
意識が完全になくなる全身麻酔とは異なり、呼びかけには応答できますが、手術中の痛みや音、振動といった不快な感覚はほとんど感じることなく、気づいた時にはすべての処置が終わっています。
歯科治療に対して極度の恐怖心や、嘔吐反射(えずきやすい)などをお持ちの方も、どうぞ安心して私たちにご相談ください。
(※静脈内鎮静法は専門の麻酔科医による管理が必要となるため、別途110,000円から220,000円(税込)程度の追加費用がかかります。
費用は手術時間によって変動します。)
すべての歯を失ってしまった方へ:All-on-4/All-on-6
「現在使っている総入れ歯が、どうしても合わなくて食事が苦痛だ」
「ほとんどの歯が重度の歯周病などで、もう残すことができないと診断された」
「毎日、入れ歯を取り外して手入れをするのが本当に煩わしい」
もしあなたがそのような深刻なお悩みを抱え、半ば人生を諦めかけているとしたら、ぜひ「All-on-4(オールオンフォー)」あるいは「All-on-6(オールオンシックス)」という、画期的なインプラント治療法があることを知ってください。
これは歯が一本も残っていない(無歯顎)、あるいは残っている歯をすべて抜かなければならないような場合に、最小で4本(All-on-4)、あるいは6本(All-on-6)という、非常に少ない本数のインプラントを戦略的に計算された位置と角度で顎の骨に埋め込み、それを強固な土台として片顎すべての歯(通常12本分)が連結された、美しいブリッジタイプの人工歯をスクリューなどで完全に固定する治療法です。
少ない本数ですべての歯を安定して支える
なぜわずか4本(あるいは6本)のインプラントで、お口全体の強い噛む力に耐えうる安定した土台を築くことができるのでしょうか。
その鍵はインプラントを埋め込む「位置」と「角度」にあります。
奥歯にあたる部分のインプラントを、骨が比較的豊富に残っている部分を狙って意図的に斜めに傾斜させて埋め込みます。
これによりインプラントと骨とが接触する表面積が大幅に増え、前方と後方のインプラントがお互いを強固に支え合う構造(クロスアーチスタビライゼーション)が生まれます。
この力学的に計算された配置によって、少ない本数でもお口全体の噛む力に長期的に耐えうる極めて安定した強固な土台を築くことが可能になるのです。
大規模な骨造成手術を回避できる
この「斜めに埋め込む」という特殊なテクニックは、もう一つの大きなメリットをもたらします。
歯を失ってから長い時間が経過すると、特に奥歯の部分の顎の骨は吸収されて薄くなったり、高さが低くなったりしてしまいがちです。
All-on-4/All-on-6では骨が比較的残りやすく、質も硬くて丈夫なことが多い前方の顎骨(前歯部や小臼歯部)を最大限に活用してインプラントを配置するため、従来であればほぼ必須とされていたような大規模な骨造成(骨を増やすための追加手術)を、多くの場合回避できる可能性が高まります。
これにより患者様の身体的な負担や治療期間、そして経済的な負担を大幅に軽減することができます。
All-on-4とAll-on-6:どちらを選ぶべきか
基本的には最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支えるシステムが「All-on-4」です。
しかしより長期的な安定性を確保したい場合や、上顎のように一般的に下顎よりも骨質が柔らかい部位、あるいは噛む力が非常に強いと予想される男性の患者様の場合などには、インプラントの本数を6本に増やしさらに強固な支持を求める「All-on-6」を選択することがあります。
どちらのシステムがその患者様のお口の状態にとって、より長期的でより安定した予知性の高い結果をもたらすかについては、歯科用CTによる精密な検査・診断データに基づき、担当医が慎重に判断し患者様にご提案させていただきます。
(費用目安:All-on-4 2,420,000円(税込)~、All-on-6 3,300,000円(税込)~)
All-on-4/6の優れた特徴
All-on-4/All-on-6は従来の取り外し式の総入れ歯が抱えていた、あらゆる不便さや不快感を根本から解決します。
ご自身の天然歯のようにしっかりと、そして美味しく噛める
顎の骨とインプラントが強固に結合するため、完成した歯は全くグラついたりズレたりすることがありません。
リンゴの丸かじり、お煎餅、ナッツ類、あるいはステーキのような、これまで諦めていた歯ごたえのある食べ物もご自身の歯があった頃とほとんど変わらない感覚で、しっかりとそして美味しく噛み締めることができます。
食事を心から楽しむことができる喜びは、人生そのものの喜びにも直結します。
取り外しの必要がない、ストレスフリーな毎日
完成したブリッジタイプの歯はスクリューなどでお口の中に完全に固定されます。
そのため従来の入れ歯のように、毎晩寝る前に取り外して洗浄したり、食事のたびにズレや浮き上がりを気にしたり、あるいは入れ歯安定剤を塗り直したりといった、煩わしい手間や心配から完全に解放されます。
朝起きてから夜眠るまで、24時間、365日あたかもご自身の歯であるかのように、全く意識することなく快適に過ごすことが可能です。
見た目が極めて自然で、自信に満ちた笑顔を取り戻せる
最終的に装着するブリッジタイプの歯は、経験豊富な歯科技工士が患者様のお顔立ちや肌の色、そしてご希望などを考慮しながら、一本一本の歯の色や形、そして全体の歯並びを完全なオーダーメイドで細心の注意を払って作製します。
歯茎にあたる部分も特殊な材料を用いて、自然な色合いや質感を再現するため、装着後はそれが人工の歯であるとはほとんど見分けがつかないほど美しい仕上がりになります。
口元の見た目を気にすることなく思いきり人とおしゃべりを楽しみ、写真を撮られ、そして何よりも心からの笑顔で笑える毎日は、何物にも代えがたいかけがえのない価値をもたらしてくれるでしょう。
手術当日に、固定式の仮歯が入る可能性も(即時荷重)
All-on-4/All-on-6の大きな特徴でありメリットの一つに、「即時荷重(そくじかじゅう)」という考え方があります。
これはインプラントを顎の骨に埋め込む手術を行った、まさにその日のうちに審美性とある程度の機能性を回復させるための、固定式の仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着するというものです。
つまり手術を終えてクリニックからご帰宅される際には、すでにお口の中に歯が固定されており、その日のうちから柔らかいものであれば見た目を気にすることなくお食事をすることも可能です。
歯が一本もない期間(無歯顎期間)が存在しないため、患者様の精神的なご負担も大きく軽減されます。
(※ただしここで装着するのは、あくまで最終的な歯が完成するまでの「仮歯」です。
手術後、インプラントが顎の骨と完全に結合するまでの約3ヶ月から6ヶ月の治癒期間を経てから、より精密で審美性に優れた最終的な美しい歯を装着して、すべての治療が完了となります。)
身体的・経済的な負担の軽減
もし失ってしまった12本の歯を、一本ずつ従来通りの通常のインプラント治療で補おうとすれば、理論上10本から12本のインプラントと、場合によっては広範囲にわたる骨造成手術が必要となり、身体的にもそして経済的にも非常に大きなご負担となります。
All-on-4/All-on-6は埋め込むインプラントの本数を最小限(4本または6本)に抑え、しかも骨造成手術を回避できる可能性が高いため、患者様のあらゆる面でのご負担を大幅に軽減します。
All-on-4/All-on-6の治療の流れ
無料カウンセリング
まずは患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。
費用や治療期間についても、この段階で丁寧にご説明いたします。
精密検査・診断
歯科用CTによる精密な3次元画像撮影、お口の中の写真撮影、型採りなどを行い、顎の骨の状態、残っている歯の状態などを詳細に診査します。
これらのデータに基づきコンピューター上でインプラントの埋入位置や角度を精密にシミュレーションし、患者様専用の詳細な治療計画を立案します。
手術当日(インプラント埋入)
立案した治療計画に基づきインプラントを顎の骨に埋め込みます。
もし残っている歯がある場合には、その歯の抜歯とインプラントの埋め込みを同日に行います。
(※ご希望により、静脈内鎮静法も併用可能です)
仮歯(即時荷重)の装着
多くの場合、手術当日のうちに見た目も美しく、すぐに機能する固定式の仮歯(プロビジョナル)を装着します。
これにより歯がない期間なく、その日のうちから柔らかいお食事を開始できます。
治癒期間
埋め込んだインプラントが顎の骨と強固に結合(オッセオインテグレーション)するまで、通常約3ヶ月から6ヶ月程度の治癒期間を設けます。 この間も仮歯は装着したまま、普段通りにお過ごしいただけます。
最終的な上部構造の装着
インプラントと骨の結合が確認できたら、最終的なより精密でより審美性に優れた、オーダーメイドのブリッジ(上部構造)を作製するための型採りを行います。
完成した最終ブリッジを装着し、噛み合わせの最終調整を行って治療は完了です。
メインテナンス
治療後はインプラントを長持ちさせ、インプラント周囲炎を予防するために、ご自宅での丁寧なセルフケアと歯科医院での定期的な検診・専門的クリーニング(メインテナンス)が不可欠です。
担当の歯科衛生士が責任を持ってサポートいたします。
All-on-4/All-on-6は、このような方々にこそご検討いただきたい治療法です
- 現在、総入れ歯をお使いでズレる、痛い、噛めない、外れるといった深刻な不便や不満を感じている方
- 多くの歯が重度の歯周病などでグラグラになっており、残念ながらほとんどの歯を残すことができないと診断された方
- 入れ歯を毎日取り外して清掃することや、安定剤を使用することに大きな煩わしさを感じている方
- 失われた歯の機能を取り戻し、もう一度何でも気にすることなく食事や会話を心から楽しみたいと、強く願っている方
- 他の歯科医院で「あなたの骨は少ないから」という理由で、インプラント治療そのものを断られてしまった経験をお持ちの方
安心して治療を受けていただくために
インプラント治療は手術が成功して美しい歯が入れば終わり、というわけではありません。
むしろそこからが、その素晴らしい状態を患者様と私たちが、生涯にわたって共に守り育てていくための新しい関係の始まりです。
当院では治療そのものの安全性と確実性を追求することは当然のこととして、治療後の長期的な安定性までを深く見据え、万全のサポート体制を整えています。
世界基準の信頼性の高いインプラントシステムのみを採用
世の中には現在、数百種類ものインプラントシステムが存在すると言われています。
その中でどのメーカーの、どのインプラントを選択するかは、治療の長期的な成功率や将来的に万が一トラブルが起こった際の対応力にまで影響を及ぼす、非常に重要な医療的な選択です。
当院では世界70カ国以上で広く使用され、アジア太平洋地域でトップクラスのシェアを誇る「オステムインプラント」を標準採用しています。
私たちが数あるシステムの中から、このインプラントを選択しているのには明確な理由があります。
- エビデンスに基づいた、優れたインプラント設計
- オステムインプラントは長年にわたる、世界中のインプラントシステムの優れた点を徹底的に研究し開発されています。
特にインプラント表面に特殊な処理を施すことで、骨との結合(オッセオインテグレーション)をより迅速に、より強固に促進するための表面加工技術は、治療期間の短縮と手術直後のより強固な初期固定(安定性)に大きく貢献します。
またインプラントとその上のアバットメント(土台)との連結部分の設計にも、インプラント周囲の骨が長期的に痩せてしまう(吸収される)のを防ぐための特殊な工夫(プラットフォームスイッチングなど)が施されており、長期的な安定性が科学的に追求されています。
- 世界基準の品質と、厳格な安全性のクリア
- その品質と安全性はFDA(アメリカ食品医薬品局)や、CE(欧州連合の安全基準)といった、世界で最も厳しいとされる規制当局の厳格な認証を得ています。
これは世界中のどこで治療を受けたとしても、一定水準以上の信頼できる品質が保証されていることを意味します。
- グローバルな普及による、将来的な安定供給体制
- 世界的に広く普及しているシステムであるため、将来的に万が一患者様がお引越しなどをされた場合でも、転居先の歯科医院で継続的なメインテナンスや必要な部品の交換といった対応を、比較的受けやすいという将来的な安心感にも繋がります。
私たちは自らが自分の家族にも、自信を持って勧められる確かな実績と揺るぎない信頼性のあるインプラントシステムのみを、厳選して使用しています。
徹底した衛生管理(感染予防)が施された、クリーンな手術環境
インプラント手術は高度な技術を要する外科処置である以上、手術部位への細菌感染のリスクを徹底的に排除した極めてクリーンな環境下で行う必要があります。
術後の感染はインプラントが骨と結合しない(オッセオインテグレーション不全)という、最も避けたい失敗の原因となったり、術後に大きな腫れや痛みを引き起こしたりする重大な合併症の一つです。
当院ではその感染リスクを限りなくゼロに近づけるため、院内の衛生管理体制の構築に一切の妥協をいたしません。
- 外科処置専用オペ室の完備
- インプラント手術は通常の歯科治療を行う診療ユニット(椅子)ではなく、高度な衛生基準を満たし外科処置に必要な専門的な設備を整えた、専用のオペレーションルームで行います。
空気中の微細な塵や細菌を管理し術野を常にクリーンに保つことで、大学病院の口腔外科手術室に準ずる安全な環境を確保しています。
- 世界最高水準の滅菌(クラスB)システムの導入
- 手術に使用するドリルやインスツルメント(器具)類は、その構造の複雑さ(中空構造など)に関わらず、あらゆる種類のウイルスや細菌(芽胞菌を含む)を完全に死滅させることができる、世界で最も厳しいとされるヨーロッパ基準の「クラスB」をクリアした高性能な高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を用いて、患者様ごとに完璧に滅菌処理を行っています。
また術者が身に着けるガウンや手袋、メスなどはすべてディスポーザブル(一回使い捨て)製品を採用し、常に新品のものを使用します。 皆様の大切なお体に直接触れるものだからこそ、私たちは衛生管理という、目には見えない部分にこそ最大限のコストと時間をかけて取り組んでいます。
治療後の長期保証と生涯にわたるメインテナンス
当院でインプラント治療を受けられた患者様には、安心してそして自信を持ってその歯を長くお使いいただくための、当院独自の保証制度を設けております。
インプラント本体(フィクスチャー)には10年間、そしてその上に装着された上部構造(セラミックなどの被せ物)およびアバットメント(土台)には2年間の保証をお付けしています。
これは私たちの治療技術に対する自信と責任の証であると同時に、これから先患者様と私たちがチームとなって、その大切なインプラントを生涯にわたって守り育てていきたいという強い想いの表れでもあります。
| 保証対象 | 保証期間 | 主な保証条件 |
|---|---|---|
| インプラント本体(フィクスチャー) | 10年 | 当院指定の定期メインテナンスの継続的な受診 |
| 上部構造(被せ物・アバットメント) | 2年 | 当院指定の定期メインテナンスの継続的な受診 |
インプラント周囲炎
インプラントを将来的に失うことになってしまう最大の原因は「インプラント周囲炎」です。
これはインプラントの周囲に、天然歯の歯周病と非常によく似た炎症が起こり、自覚症状がほとんどないまま静かに進行し、気づかないうちにインプラントを支えている顎の骨を溶かしてしまう非常に恐ろしい病気です。
天然の歯とは異なりインプラントには、痛みや違和感を感じるセンサー(歯根膜)がないため、炎症が起こっても自覚症状が出にくく、ご自身で気づいた時にはすでに手遅れに近い状態まで進行してしまっていることも少なくありません。
未来永劫守るための「メインテナンス」
このインプラント周囲炎を防ぐために絶対に不可欠なのが、ご自宅での丁寧なセルフケア(ブラッシングやフロスなど)と歯科医院での定期的なプロフェッショナルケア(メインテナンス)の両輪です。
メインテナンスではインプラントの状態(動揺や、ネジの緩みなど)や噛み合わせの変化を詳細にチェックすることはもちろん、ご自身では除去しきれないインプラント周囲の特殊な構造(天然歯よりも汚れが溜まりやすい)に付着したプラークやバイオフィルムを、専門の歯科衛生士が専用の器具を用いて、徹底的にかつインプラント体を傷つけないよう優しく清掃します。
この私たち専門家チームによる定期的なメインテナンスを、継続して受診していただくことが上記の長期保証を適用させていただくための、大切なお約束(条件)となります。
それは私たちがご提供した治療の結果に、長期的に責任を持つと同時に、患者様ご自身にもご自身の健康を守るための大切な習慣を、ぜひ続けていただきたいと心から願っているからです。
私たち当院のチームと一緒に、手に入れたかけがえのない大切なインプラントを、そしてお口全体の健康を生涯にわたって、大切に守り育てていきましょう。
インプラント以外の選択肢:ブリッジと入れ歯
何らかの理由で歯を失ってしまった場合、その機能を回復させるための選択肢はインプラントだけではありません。
従来から行われている「ブリッジ」や「入れ歯」という治療法もあります。
どの治療法にもそれぞれ異なる特徴(長所と短所)があります。
単に失った場所を「モノ」で補うと考えるのではなく、皆様の将来のお口全体の健康、ライフスタイル、そして価値観までを総合的に考慮した上で、ご自身にとって現時点で最善の選択をすることが何よりも重要です。
入れ歯(義歯)
取り外し式の装置によって、失われた歯の機能と見た目を補う方法です。
残っている歯に金属製のバネ(クラスプ)をかけたり、あるいは総入れ歯のように歯茎全体で支えたりします。
入れ歯を選択する上で考慮すべき点
- お食事への影響(咀嚼能力)
- 入れ歯は基本的に歯茎の上に乗っているだけのため、強く噛むとどうしても沈み込んだり、ズレたりすることがあります。
そのため安定したインプラントやブリッジと比較すると、噛む力はご自身の歯があった頃の20~30%程度にまで低下すると言われ、硬いものや粘着性のある食べ物(お餅など)は、特に食べにくさを感じることが多くなります。
また上顎を大きく覆うタイプの総入れ歯では、口蓋(上あごの天井部分)が覆われるため、食べ物の味や温かさ・冷たさが感じにくくなることもあります。
- 装着感(違和感)と発音
- お口の中に比較的大きな人工物が入るため、特に使い始めは強い異物感や発音のしにくさ(特にサ行、タ行など)を感じることがあります。 また使用しているうちに顎の骨が痩せてきて入れ歯が合わなくなると、ズレやガタつきによって歯茎に傷ができて、強い痛みを伴うことも少なくありません。
- 顎の骨への長期的な影響
- 噛む力がインプラントのように骨に直接伝わらず、歯茎を介して伝わるため、歯を支えていた顎の骨は時間と共に少しずつ吸収され、痩せていってしまいます。
骨が痩せると入れ歯はさらに合わなくなり、定期的な調整や数年ごとの作り直しが必要となります。
- 残っている健康な歯への負担(部分入れ歯の場合)
- 部分入れ歯では多くの場合、金属製のバネを残っている健康な歯にかけて、入れ歯を安定させます。
そのためバネをかけられた歯には、食事のたびに前後左右に揺さぶられるような過剰な負担がかかり続けることになります。 これがその健康だったはずの歯の寿命を、結果的に縮めてしまう一因となることがあります。
ブリッジ
失ってしまった歯の両隣にある健康な歯を土台として削り、そこに複数の歯が連結された被せ物を、まるで橋(ブリッジ)を架けるようにセメントで固定する方法です。
ブリッジを選択する上で考慮すべき点
- 健康な歯を削るという、最大のデメリット
- ブリッジ治療における最大の懸念点でありデメリットは、多くの場合虫歯でもない、健康で全く問題のない両隣の歯を、被せ物を入れるために大きく削らなければならないということです。
一度削ってしまった歯のエナメル質は二度と元の状態に戻ることはなく、歯そのものの寿命を縮めてしまう可能性があります。
- 清掃の難しさと、二次的な虫歯(再発虫歯)のリスク
- ブリッジは固定式のため、構造上歯のない部分(橋げたの部分:ポンティック)と歯茎との間に、どうしても汚れが溜まりやすい清掃困難な部位ができてしまいます。
この部分の清掃には、歯ブラシだけでは不十分で、特殊な清掃器具(スーパーフロスや歯間ブラシなど)の使用が不可欠です。
もしこの部分のお手入れが不十分だと、土台となっている大切な歯がブリッジの下で虫歯になったり、歯周病が進行したりするリスクが非常に高まります。
- 土台となる歯への過剰な物理的負担
- 失ってしまった歯(1本分)の噛む力まで、両隣の土台の歯(2本)がすべて支えなければならなくなります。
つまり2本の歯で、3本分の仕事をこなす状態が長期間続くことになります。
この過剰な物理的負担が将来的には、土台の歯の根が割れたり(歯根破折)、歯周病が悪化したりする原因となることがあります。
- 顎の骨への長期的な影響
- 入れ歯と同様に歯のない、橋げたの部分の顎の骨には噛む刺激が直接伝わらないため、少しずつ吸収され痩せていってしまいます。
インプラント治療ならではのメリット
これらの従来の治療法が持っていた様々な課題を、インプラント治療は解決します。
- 他の健康な歯を完全に守ることができます
- ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要は一切ありません。
また入れ歯のようにバネをかけて、他の歯に負担をかけることもありません。
一本一本がご自身の歯のように独立して機能するため、周囲の歯にいかなる犠牲も強いることなく、失った部分の機能と見た目だけをピンポイントで回復させることが可能です。
これはお口全体の歯を、将来にわたって一本でも多く長く健康に保ち続けていく上で、インプラント治療が持つ最大のメリットであると私たちは考えています。
- ご自身の歯とほとんど変わらない感覚で、しっかりと噛むことができます
- インプラント体は顎の骨と直接、強固に結合するためグラついたり、ズレたり、浮き上がったりすることがありません。
そのためご自身の歯があった頃と、ほとんど変わらない力で自信を持って、しっかりと食べ物を噛み締めることができます。
ステーキのような噛み切りにくいお肉、お煎餅やナッツのような硬いもの、あるいはお餅やガムのような粘着性のある食べ物も、これまでのように何の気兼ねもなく食事を心から楽しむことが可能になります。
- 顎の骨の健康を長期的に維持します
- インプラントは天然歯と同様に、噛むことによって生じる適切な刺激をインプラント体を通して、顎の骨に直接伝えます。
この生理的で適度な刺激こそが、顎の骨が使われないことで痩せていってしまう(廃用性萎縮)のを防ぎ、長期的に健康でふっくらとした骨の状態を維持する重要な働きをします。
- 極めて自然で美しい審美性を回復できます
- インプラントはあたかも歯茎から直接、一本の歯が自然に生えているかのように審美的に仕上げることが可能です。
入れ歯の金属のバネのような、人工物であることが他人に分かってしまうような留め具も一切ありません。
口元の見た目を気にすることなく自信を持って、人とのおしゃべりを楽しみ、そして心からの笑顔で思いきり笑ったりすることができるようになります。
各治療法の比較
| 比較項目 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
|---|---|---|---|
| 残っている歯への影響 | 影響なし(守られる) | 健康な歯を削る | バネをかける歯に負担 |
| 噛む力(咀嚼能率) | 天然歯とほぼ同等 | ほぼ同等 | 天然歯の20~30%程度 |
| 見た目(審美性) | 非常に自然 | 素材により自然 | 不自然になる場合がある |
| 装着時の違和感 | ほとんどない | ほとんどない | 強い異物感がある |
| 骨への影響 | 骨の健康を維持 | 歯のない部分は骨が痩せる | 歯のない部分は骨が痩せる |
| 清掃性 | 天然歯と同様 | 難しい部分がある | 着脱・清掃の手間が必要 |
| 治療期間 | 比較的長い | 比較的短い | 比較的短い |
| 外科処置の有無 | 必要 | 不要 | 不要 |
インプラントに関するよくあるご質問
手術中は局所麻酔を十分に行いますので、痛みを感じることはほとんどありません。
ご安心ください。
手術後に麻酔が切れてくると、個人差はありますが多少の痛みや腫れが出ることがあります。
その際は処方いたします鎮痛剤を服用していただくことで、十分にコントロールできる範囲のものです。
埋入するインプラントの本数や骨造成術を同時に行ったかなど、手術の規模にもよりますが、通常の一本程度の基本的なインプラント手術であれば、翌日から普段通りお仕事や通学をしていただくことが可能です。
ただし身体への負担を考慮し、手術当日は無理をせずできるだけ安静にお過ごしいただくことをおすすめします。
イインプラント体そのものは生体親和性の高いチタン製ですので、半永久的に機能すると言われています。
しかしそのインプラントが、実際にどのくらい長く問題なく機能し続けるか(寿命)は、治療後の患者様ご自身による日々の丁寧なセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルメインテナンス(検診とクリーニング)を、いかに継続していただけるかによって大きく左右されます。
インプラントも天然歯と同じように、あるいはそれ以上に丁寧なケアが必要なのです。
適切なケアを続けることで、長期的に安定した状態を維持することが十分に可能です。
失われた機能と輝く笑顔を取り戻すために
インプラント治療は単に歯を一本補うだけの、モノをいれる治療ではありません。
それは失われてしまった「食事の楽しみ」、「会話の喜び」、そして「心からの笑顔」を取り戻し、皆様の人生の質(QOL)そのものを再び向上させる可能性を秘めた、素晴らしい治療選択肢です。
当院ではインプラント治療に関する、理事長による無料相談(歯科用CT撮影・診断含む)を随時実施しております。
外科処置に対する漠然とした不安、どのくらいの費用や期間がかかるのか、あるいはご自身の状態がインプラント治療に適しているのかどうかなど、どんな些細なことでも構いません。
まずは皆様のお悩みやご希望を、私たちにじっくりとお聞かせください。
豊富な臨床経験と科学的根拠に基づいた精密な診断のもと、お一人おひとりにとって何が最善の道なのかを、誠心誠意ご提案させていただきます。

