根管治療のあとの食事はどうする?食事のときの注意点も
こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。
根管治療は、虫歯が歯の神経まで達した場合などに行われる治療で、歯を抜かずに残すための重要な処置です。根管治療後のケアを適切に行うことは、治療の成否に大きく影響する可能性があります。
特に、食事は治療した歯に直接的な負荷を与える可能性があり、注意すべきポイントがいくつか存在します。些細に見える行動が、治療した歯の状態を左右しかねません。
今回は、根管治療の基本的な内容から、治療後の食事について解説します。根管治療を予定されている方や根管治療中の方は、ぜひ参考にしてください。
根管治療とは

根管治療とは、虫歯が神経まで達したときや、歯の根の内部に炎症が起こったときに行われる治療です。歯の根の中にある神経や血管(歯髄)を取り除き、空洞になった根管内を洗浄・消毒します。そして薬剤を詰めて密封してから、最後に被せ物で歯を補強します。
この治療は、虫歯の再発や炎症の再発を防ぎ、歯を長く残すために非常に重要な処置です。
根管治療は非常に繊細な処置であり、治療は1回で終わることは少なく、数回にわたって根管内の処置を行う必要があるため、期間としては1ヶ月ほどかかるケースも珍しくありません。治療中は歯が仮の詰め物で覆われている状態のため、食事にも気を配る必要があると言えます。
根管治療中に食事をするときの注意点

根管治療の途中は、歯の内部がまだ不安定な状態です。また、仮蓋を使用して歯を保護していますが、これは最終的な被せ物とは異なり耐久性はあまりなく、外れやすくなっています。
そのため、食事の内容によっては痛みや再感染、トラブルの原因になることもあります。以下で、治療中の食事で注意するべきポイントについてくわしく解説します。
歯科医師の指示に従う
もっとも大切なのは、治療を受けた歯科医師の指示に従うことです。治療に麻酔を使用したときには、麻酔が切れるまで食事は控えましょう。麻酔が効いている間は舌や頬を噛むリスクがあるため、2〜3時間ほどは何も食べないようにしたり、飲み物を飲むときでも温度に気を付ける必要があります。
必要があれば治療後に歯科医師から指示があるため、安全のためにも守るようにしましょう。
患部を避けて噛むようにする
噛む動作によって、歯にわずかな圧力や振動が加わります。そのため、できるだけ治療部位とは反対側の歯で噛むよう意識することが重要です。片側で噛むことに慣れていない方も多いですが、習慣づければ痛みや歯への負担を軽減できます。
また、食べ物を口に入れる際は、あらかじめ小さめに分けておくことで、噛む負担を最小限に抑えられるでしょう。
硬いものや粘着性の高いものは避ける
根管治療中は、歯の内部が不安定な状態になっているため、硬い食材や粘り気の強い食べ物を口にするとトラブルの原因になります。
中でも注意したいのは、ナッツ類やせんべい、フランスパンのような硬いものです。これらを噛むと、仮の詰め物が割れたり外れたりするリスクが高まります。
また、キャラメルやガム、餅などの粘着性の高い食べ物も、詰め物にくっついて一緒に外れる恐れがあるため避けましょう。
熱いもの・冷たいものは避ける
治療直後の歯は温度に対する感覚が敏感になっていることが多く、熱いスープや冷たいアイスクリームなどはしみる原因になります。また、急激な温度変化によって痛みを感じる可能性もあるため、常温に近い温度の食べ物を選ぶのが安全です。
甘いものや糖分の多い飲料を控える
根管治療中は治療箇所に仮詰め材が入っていることが多く、そのすき間に糖分が入り込みやすいです。これにより細菌が増殖しやすくなり、再感染のリスクが高まります。
特に、チョコレートやキャラメル、清涼飲料水などの高糖質なものは、虫歯菌のエサとなるためできるだけ控えましょう。また、間食の回数が多い方ほど再感染のリスクが高まるため、3食以外の食事はできるだけ控えることが望ましいです。
刺激の強いものは避ける
唐辛子やわさび、カレーなどの香辛料の強い料理や酸味の強いものなどは、治療部位を刺激しやすい食品です。歯の内部は処置によって一時的に敏感になっているため、温度変化や刺激物によって痛みや違和感が出る場合があります。
辛いものやすっぱい物は無理に食べず、味が穏やかな食事を心がけることで、治療した歯への負担を軽減できます。
アルコールや喫煙を控える
アルコールは血流を促進させ、炎症を悪化させる可能性があります。また、喫煙は血流を悪化させるため、治癒を妨げる要因となります。
治療期間中は、口腔内の環境を整えることを最優先に考え、アルコールや喫煙はできるだけ控えるように心がけましょう。
根管治療後におすすめの食事

根管治療後の食事では、患部に負担がかかりにくい物を選ぶことがポイントです。しかし、回復のためには栄養バランスのよい食事をとることも非常に重要です。
以下に、治療後でも安心して食べやすい食事をいくつかご紹介します。
おかゆや柔らかい麺類
根管治療後の食事として最も推奨されるのが、おかゆや麺類などのやわらかくて噛むのに力が要らない食べ物です。特に治療直後は、患部にできるだけ刺激を与えないことが大切です。
おかゆや麺類は熱々ではなく冷ました状態で食べましょう。消化にも優れており、体力回復の助けにもなります。
柔らかく煮込んだ野菜
野菜を小さめにカットして煮込むと、食感も柔らかくなり噛む負担を減らせます。にんじんや大根、じゃがいも、ブロッコリーなどの野菜は、スープやシチュー、煮物にすると無理なく食べられるようになります。
野菜の多くは歯茎の回復を助けるのに必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を含んでいるため、無理のない範囲で摂取すると良いでしょう。
豆腐やプリン・ヨーグルト
豆腐はやわらかく、タンパク質も豊富なため、治療後の食事に良いでしょう。また、プリンやヨーグルトなども、甘さを控えめにすれば虫歯のリスクを抑えながら食べられます。
ただし、砂糖の多いものや冷たすぎるものは避け、常温で少量ずつ食べるようにしてください。また、卵豆腐や茶わん蒸しなども選択肢の一つです。噛むのが辛いときはのどごしのよいものを中心に、体調や痛みの具合に合わせた工夫をしましょう。
根管治療後に食事をしたあとに痛いときは

治療後の歯が食事中や食事後に痛む場合、まずは治療の影響による一過性の痛みであるかどうかを見極めることが大切です。以下で対処法について解説します。
一時的な痛みであれば様子を見る
噛んだときに軽い圧痛がある、治療後の麻酔が切れるタイミングでうずくといった症状は、治療直後に起こりやすい一時的な反応です。根管治療直後は神経の処置によって歯の周囲に炎症が起こり、2〜3日ほどは違和感や噛んだときの鈍い痛みを感じることがあります。これは自然な反応で、時間とともにおさまるケースがほとんどです。
このような場合は、無理にその歯で噛むことを避け、刺激を与えないようにして経過を見ましょう。
痛いところを冷やす
痛みが強いときは、氷や保冷剤をタオルなどで包み、頬の外側からやさしく冷やすことで痛みの感覚がやわらぐかもしれません。冷やすことで神経の興奮が抑えられ、血管の収縮によって炎症が落ち着きやすくなります。
ただし、長時間冷やすと逆に血流が悪くなり、痛みが強まることもあるため、15分程度を目安に冷やすようにしてください。
痛み止めを使用する
我慢できないほどの痛みがある場合は、処方された鎮痛剤を指示通りに服用しましょう。市販の鎮痛剤でも効果がある場合がありますが、使用前には歯科医師や薬剤師に相談すると良いでしょう。
痛み止めは根本的な治療ではありませんが、炎症が落ち着くまでの間、痛みを和らげるために有効です。
痛みが続く・悪化する場合はすぐに歯科医院へ
根管治療後時間が経っても痛みが治まらない、あるいは逆に強くなっている場合は、再感染や歯根のひび割れなど、ほかのトラブルが原因となっている可能性があります。特に、食事中などに噛むと強い痛みが走る、持続的にズキズキと痛む、腫れや膿があるなどの症状がみられる場合には、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
我慢して放置すると、状態が悪化し、再治療や抜歯が必要になることもあるため早期の対応が大切です。
まとめ

根管治療後の食事は、治療の成功と再発防止にとって非常に重要なポイントです。治療直後は仮詰めが外れやすく、歯の内部も刺激に弱い状態になっているため、硬いものや粘着性の強いもの、熱すぎたり冷たすぎたりする食べ物は避けましょう。
栄養バランスに気を配りながらも、噛むのに力が要らないものを選んだり、治療した歯を避けて噛むようにしましょう。食事後に痛みが出る場合は、数日で収まることがほとんどです。
しかし、痛みがひどくなったり膿が出た時には早めに歯科医師に相談するようにしてください。
根管治療を検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

■この記事の監修者
忠縄 龍哉(ただなわ たつや)
経歴
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
- 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
- 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
- ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
- ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
- 日本口腔インプラント学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本審美歯科学会 所属
- UCLAインプラントプログラム 修了
- サイナスリフトオペプログラム 修了
- ノーベル・バイオケア 認定
- オステムインプラント臨床研修歯科医院
- インビザライン矯正認定ドクター

