歯のコラム

矯正中に虫歯ができたらどうする?対処法と予防のポイント


歯の矯正中に虫歯になった女性

こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。

歯列矯正は、美しい歯並びや正しい噛み合わせを得るために行われる治療です。しかし、その過程で虫歯になる方がいることをご存じでしょうか。

矯正装置を装着すると、歯ブラシが届きにくい場所が生まれたり、汚れがたまりやすくなったりするため、矯正中は虫歯のリスクが高まります。「矯正中に虫歯ができたらどうすればいいの?」「装置をつけたまま治療できるの?」といった不安を持つ方もいるでしょう。

今回は、矯正中に虫歯ができる原因や、虫歯ができた場合の対処法、そして虫歯を未然に防ぐためのポイントを詳しく解説します。矯正治療を安心して進めるために、ぜひ参考にしてください。

矯正中に虫歯ができやすい理由

ワイヤー矯正中の女性が歯磨きをする様子

矯正治療中は、虫歯ができやすい環境になってしまう傾向があります。では、なぜ矯正中に虫歯ができやすいのか、その主な原因を詳しく見ていきましょう。

矯正装置による磨き残しの増加

矯正治療でワイヤーやブラケットを使用している場合、装置のまわりに汚れがたまりやすくなります。歯ブラシが細かい部分に届かずに磨き残しが増えると、虫歯の原因となるプラークがたまりやすくなります。

マウスピース矯正の場合でも、歯とマウスピースを密着させるためにアタッチメントを使用することがあります。アタッチメントは歯に固定するものなので、この付近に汚れが残りやすく、虫歯のリスクが高まる要因になります。

口腔内の清掃が難しくなる

矯正治療によって歯の移動が進むと、口内環境が大きく変化していきます。これが原因で口内の清掃が難しくなり、磨き残しが発生する方もいます。

治療開始前はしっかり歯磨きができていた方でも、同じ磨き方を続けていると磨き残しが生じる可能性もあるのです。矯正治療中は常に口内環境が大きく変わっていくため、定期的に歯磨きの仕方などを見直す必要があるといえます。

唾液の流れが妨げられる

唾液にはさまざまな作用があり、虫歯予防に大きく貢献しています。例えば、口内の汚れを自然に洗い流す自浄作用、細菌の繁殖・活動を抑える抗菌作用、歯の修復(再石灰化)を促す作用などが挙げられます。

しかし、矯正装置を装着していると、唾液の循環が妨げられてこれらの作用がうまく働かなくなる可能性があります。

ワイヤー矯正では装置が固定されるため、歯の表面やすき間に唾液が行き届くのを妨げてしまうのです。マウスピース矯正の場合でも、マウスピースを長時間装着するため、唾液の働きが十分に働かなくなります。

このような状態が続くと、虫歯のリスクが高まります。

装置の隙間に食べかすが溜まりやすい

矯正装置と歯の間には小さな隙間ができやすく、そこに食べかすが挟まることで虫歯のリスクが高まります。装置の素材や形によっては、肉や野菜の繊維、パンくずなどが絡まりやすく、歯磨きでも取り除きにくいことがあります。

気づかずに放置すると、細菌が繁殖する原因になります。

矯正中に虫歯ができたときの対処法

矯正を中断して虫歯治療をするイメージ

矯正治療中に虫歯ができた場合、通常の虫歯治療と同じようには対応できないことがあります。ここでは、矯正中の虫歯への対処法について確認していきましょう。

矯正を中断して虫歯の治療をする

虫歯がある程度進行している場合や、矯正装置が虫歯治療の妨げになると判断された場合、矯正治療を一時中断して虫歯の治療を優先するのが一般的です。具体的には、ブラケットやワイヤーを一度外して虫歯の治療を行ったあと、再度矯正治療を再開する流れになります。

再装着により若干の期間延長や追加費用が発生することもありますが、長期的に見て歯の健康を守るためには必要な判断といえるでしょう。

マウスピース矯正の場合、虫歯治療の際はマウスピースを外すことができますが、歯を削る量によっては作成済みのマウスピースが使えなくなる可能性があります。このため、装置の作り直しが必要になり、矯正治療が中断されることもあります。

矯正と虫歯治療を並行する

虫歯の進行度によっては、矯正と虫歯治療を並行することもあります。特に、ごく軽度の虫歯であれば、装置を外さずに治療を進めることが可能なケースもあります。

ただし、治療によって歯の形が大きく変わる場合や、装置が治療の妨げになってしまう場合は、矯正を中断して虫歯治療を優先する必要があります。歯科医師とも相談しながら、どのように治療を進めていくか検討しましょう。

矯正を終わらせてから虫歯を治療する

矯正治療がほぼ完了しており、虫歯が悪化するリスクが低かったり痛みや腫れといった自覚症状が出ていなかったりする場合、矯正を終了させてから虫歯を治療する選択肢もあります。

ただし、虫歯が進行する可能性もあるので、定期的に経過を観察していく必要があります。もし悪化の兆候が見られた場合は、矯正を中断して虫歯治療を行う可能性もあることは理解しておきましょう。

また、虫歯の悪化を防ぐために、日々の口腔ケアにより一層気をつけるようにしましょう。必要に応じてフッ素塗布やクリーニングなども受けながら、矯正治療を進めていきます。

矯正中に虫歯になるのを防ぐためにできること

歯間ブラシでワイヤー装置のすき間もケアする様子

矯正治療中に虫歯を防ぐためには、日々の習慣を見直し、予防意識を高めることが不可欠です。ここでは、矯正中の虫歯を防ぐためにできることをご紹介していきます。

正しいブラッシングを習慣づける

特に、ワイヤー矯正の場合、矯正装置によって歯磨きが難しくなったと感じる方が少なくありません。しかし、丁寧に磨けば装置のすき間にたまった食べかすやプラークもきれいに取り除けます。

通常の歯ブラシだけでなく、毛束が一つのタフトブラシなども活用すれば、装置の周りや歯と歯ぐきの境目の汚れも除去しやすくなります。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去するためには、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が欠かせません。ワイヤー矯正をしている場合は、特にワイヤーやブラケットのすき間に食べかすやプラークが残りやすいです。

フロススレッダーを使えば、ワイヤーの下にフロスを通しやすくなります。歯間の汚れを効率よく除去できるので、ぜひ活用してみてください。

また、歯間ブラシはサイズの合ったものを選び、力を入れすぎないようにやさしく動かすことがポイントです。虫歯や歯周病のリスクを下げるために、毎日のケアに取り入れましょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

矯正中の虫歯予防には、フッ素入りの歯磨き粉が有効です。フッ素には、歯の表面のエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸から歯を守る働きがあります。また、初期の虫歯であれば、フッ素の効果によって自然に修復される可能性もあります。

市販されている歯磨き粉のほとんどにはフッ素が含まれていますが、矯正中はより高濃度のフッ素が配合されたものを選ぶとよいでしょう。歯科医院で購入できる歯磨き粉を使用したり、フッ素の塗布を受けたりするのも虫歯予防に効果的です。

食生活を見直す

矯正中の虫歯予防には、毎日の食事内容も大きく関係します。砂糖を多く含むお菓子やジュースなどの甘いものを頻繁に摂ると、口の中が酸性に傾き、虫歯菌が活発になります。

また、キャラメルやガムなどの粘着性が高い食品は、装置のすき間に入り込みやすく清掃が困難になるため注意が必要です。砂糖の摂取を控え、バランスのとれた食事を心がけることが、虫歯になりにくい口腔環境づくりにつながります。

定期的に歯科検診を受ける

矯正中は、装置の管理や歯並びのチェックだけでなく、虫歯や歯周病の早期発見のためにも、定期的に歯科検診を受けることが大切です。自分では気づきにくい初期の虫歯も、歯科医院であれば早い段階で見つけることができます。

必要な処置を早めに受ければ、矯正治療への影響を最小限に抑えられるでしょう。

また、クリーニングで歯石やプラークを除去してもらうことで、清潔な口腔環境を保ちやすくなります。矯正中だからこそ、プロによるサポートを積極的に取り入れることを意識しましょう。

まとめ

虫歯を治療してワイヤー矯正を継続する女性

矯正中は歯並びが整っていく一方で、装置の影響で虫歯になりやすい状態にもなります。しかし、正しい知識とケアをおこなえば、虫歯を防ぐことも可能です。

毎日の丁寧な歯磨きやフロス、フッ素の活用、食生活の見直し、そして歯科医院での定期的なチェックを意識して行うことが大切です。

矯正治療を検討されている方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

治療メニュー一覧はこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。

■この記事の監修者

忠縄 龍哉(ただなわ たつや)

経歴
  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
  • 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
  • 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
  • ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
  • ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本顎咬合学会 所属
  • 日本審美歯科学会 所属
  • UCLAインプラントプログラム 修了
  • サイナスリフトオペプログラム 修了
  • ノーベル・バイオケア 認定
  • オステムインプラント臨床研修歯科医院
  • インビザライン矯正認定ドクター

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