歯を強くするにはどうしたらいいですか?
大人になってもなんだか歯医者さんに行くのが苦手な人って意外と多いんですよね。
診療してみたら想像以上に虫歯が進行していて神経を抜く大掛かりな施術になってしまったり、なんてことがあるとトラウマものです。
歯医者へ行くことは健康診断の様なもので欠かすことはできませんが、ご自身の歯の健康状態を強く保とうとすることで、受診回数をコントロールすることはできます。 ですので、今回は歯を強くする方法を見ていきましょう。
歯が強いってどういう状態?
歯を強くしたいといってもそもそも歯が強いってどんな状態って思いますよね。 歯が強いとは、歯が頑丈で外的刺激を受けてもダメージを受けないことを指します。
幼いころから歯のために牛乳を飲みなさいと言われた方は多いのではないでしょうか。 それは歯を強くするためにカルシウムが必須だったからなのです。 カルシウムを摂取することで歯の質の低下や骨の発育不良を防ぐことが出来ます。
カルシウムは牛乳以外にもチーズや小魚、ひじきに多く含まれているので意識的に摂取するように心がけるといいでしょう。 しかし、大人になるにつれてカルシウムをたくさん摂取しても子どもと比べるとあまり効果は得られないのが難点です。
「え?それじゃ、大人が歯を丈夫にするにはどうしたらいいの?」と思いますよね。 そこで登場するのがフッ素なのです。食べ物からカルシウムを取り込むのではなく、歯の表面から直接カルシウムを取り込む方法が有効的です。
フッ素を表面に塗ることでコーティングされ、歯からカルシウムが溶け出すのを防ぐ効果があるだけでなく、唾液中のフッ素とカルシウムが混ざり合うことで、歯が再石灰化、つまり歯の修復が行われるのです。
フッ素は何に含まれているの?
カルシウムと同じくらい大切なフッ素。 カルシウムが含まれている食べ物はなんとなく分かるけど、フッ素ってフッ素入り歯磨きかフッ素入りのうがい薬くらいしかパッと思いつかないのではないでしょうか。
しかし案外身近にフッ素入りの食べ物は存在しているんです。リンゴや牛肉、海藻類、そして口臭予防にも役立つ緑茶です。 こんな身近なものにフッ素が入っているなんてびっくりですよね。 身近な食べ物やフッ素入り歯磨き粉を使うことで日頃から歯を強くすることは可能なのです。
しかしやはり、定期的に歯科に行きフッ素を塗布してもらうことが効果的かつ、歯周病や虫歯の早期発見につながるので治療で痛い思いをする機会が断然減少するのでお勧めです。
歯医者さんに行くのが苦手な人ほど、定期的に見てもらうようにすると逆にいいかもしれませんね。 なお、フッ素塗布につきましては、当院担当ドクターにご相談ください。