インプラント治療の失敗例と原因とは?
投稿日:2024年9月27日
カテゴリ:下北沢歯科医院スタッフブログ
インプラント治療の失敗例と原因について
下北沢駅すぐの歯医者「下北沢歯科医院」の歯科衛生士です。
インプラントはメリットが多く優れた治療法ですが、失敗するリスクもあります。外科処置が必要となるため、通常の歯科治療に比べて不安に感じている方も多く、失敗例について気になっている方も少なくありません。
そこで今回のブログでは、インプラント治療における失敗例とその原因についてお話したいと思います。インプラントの主な失敗例とその原因については下記のようなことが挙げられます。
インプラントと骨がきちんと結合されていない
埋入したインプラントが骨ときちんと結合しない場合は、歯根としての役割を果たせないため、治療自体が失敗となります。
原因① インプラントが適切に埋入されていない
杜撰な治療計画や担当する歯科医師の技術不足によって、インプラントの位置・角度・最終到達点が不適切だった場合は、インプラントと骨がきちんと結合しない可能性があります。
原因② ドリルによるダメージ
インプラント治療では、ドリルで顎骨に穴を開けてインプラントを埋入します。その際、顎骨部分の冷却が適切に行われていないと、ドリルの摩擦熱によって骨が火傷を起こし、細胞が死んでしまうため、結合がうまくできなくなります。
インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)
インプラント周囲炎は、インプラント埋入後に最も注意すべきトラブルです。インプラント周囲に細菌感染が起こると、歯茎や骨が炎症を起こして少しずつ破壊されていきます。症状が重症化すると、インプラントが支えられなくなって抜け落ちてしまいます。
原因① ケア・メンテナンス不足
インプラント手術後に日々の歯磨き・定期メンテナンスを怠ってしまうと、口腔内が不衛生になり、細菌が繁殖してインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
原因② 歯周病の治療が不十分
歯周病に罹患している方は歯周病の治療が不十分だと、口腔内に歯周病菌が増えるため、インプラント周囲炎のリスクが高くなるだけでなく、その他の健康な歯にも悪影響を及ぼします。
原因③ 治療時の感染対策に問題がある
インプラント手術の際は、使用する器具や診療室の衛生管理が重要となります。衛生対策が徹底されていない場合は、手術時に細菌感染が起こりやすくなり、術後のインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
患部の痛みや腫れが長期間続く
インプラント手術後は個人差がありますが、患部の痛みや腫れを伴います。通常は数日~1週間程度で治まりますが、痛みや腫れ・痺れなどの症状が長期間続く場合は何かしらの問題を起こっている可能性があります。
原因① インプラントが適切に埋入されていない
インプラントが適切な位置に埋入されず、周辺の神経を損傷している場合は、術後の痛み・腫れ・痺れなどの症状が長期間続くことがあります。
原因② 細菌感染が起こっている
手術中や手術後にインプラントの埋入部分が細菌に感染した場合は、痛みや腫れなどの症状が長引くことがあります。
上部構造(人工歯)の破損・脱離
インプラント治療後は、インプラント(人工歯根)に装着した上部構造(人工歯)が、割れたり、外れたりすることがあります。
原因① 咬み合わせが悪い
インプラントに装着した上部構造(人工歯)が周囲の歯よりも高すぎたり、低すぎたりする場合は、咬み合わせが悪くなります。咬み合わせが適切でない場合は、過剰な力がかかることによって割れたり、外れたりする可能性があります。
原因② アバットメントのネジの緩み
顎骨に埋入したインプラント(人工歯根)と上部構造(人工歯)は、アバットメントいう部品で連結します。アバットメントのネジが緩んだり、しっかりと締められていなかったりすると、上部構造(人工歯)がしっかりと固定されず、破損や脱離のリスクが高くなります。
下北沢でインプラント治療なら、下北沢歯科医院までお気軽にご相談ください。
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