フッ素って、どのような効果があるのですか?
こちらのQ&Aでは、ただなわデンタルクリニック下北沢・ただなわデンタルクリニック祐天寺のスタッフが皆様の歯に関するQ&Aをお答えしていきます。
フッ素の効果について
今回は、虫歯予防に役立つフッ素について、その使い方と効果について説明したいと思います。 直接歯に使用する場合、口腔内に使用する場合の2つの場合におけるフッ素の効果について解説します。
直接歯に使用する場合
フッ素入りの歯磨き粉を用いて歯を磨く事で、歯の表面にフルオロアパタイトを生成して、結晶性を向上させることによって、歯を硬くする作用があります。
更に、フッ素には歯の再石灰化を促進させることができます。 フッ素の効果として、歯のエナメル質に直接作用し、フルオロアパタイトという酸に対して強い抵抗力のある物質を作ります。
虫歯は、その進行度合いをC0からC4の5段階で表す事が出来ます。 (C0:自覚症状無し、C4:大抵の場合歯を抜く必要有り) この虫歯の進行度合いとして、C0、C1であれば、フッ素による再石灰化によって修復される可能性があります。
毎日フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯科医でのフッ素塗布の治療と同じ効果が期待できます。 一般的に、フッ素入り歯磨き剤使用による虫歯の抑制率は、15~25%程度と言われています。
口腔内に使用するもの
また、フッ素には虫歯や歯周病の原因となるミュータンス菌の活動の抑制や細菌の酸産生能力を抑制します。 このうがいを継続して行うことで効果が出ます。フッ素液でのうがいは、1日1〜2回を行うことで30~40%抑制することが出来ます。
フッ素は、虫歯予防に高い効果が期待出来ます。 しかし、フッ素を塗ったからといって、毎日の歯磨きを怠ると虫歯を予防することは出来ません。 フッ素だけに頼ることなく、食生活に気をつけて歯磨きをしっかりすることが大切です。
フッ素には、虫歯や歯周病に対する効果があるとこれまで述べましたが、成人と同様に、永久歯の無い乳幼児にも使う事が出来るのでしょうか?
答えから言うと、乳幼児にも同じようにフッ素を使っても大丈夫です。 一般的に歯が生え始めたら、虫歯予防の為にフッ素を塗ることが出来ます。
乳幼児期の場合には、唾液が多いためフッ素が流れやすいので、定期的に塗ることをお勧めします。 6歳以上の永久歯に生え変わる時期だと、歯磨きも上手になり効果が高くなります。