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歯のコラム

顎関節症の原因とは?放置するリスクと治療法も


顎を痛がる女性

こんにちは。世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」です。

顎関節症とは、あごの関節やその周囲の筋肉に異常が生じることで、口を開けたり動かしたりする際に痛みや違和感が現れる病気です。若年層から中高年まで幅広い年代で見られ、特に女性に多い傾向があります。

軽度の場合には自然に改善することもありますが、症状が悪化すると食事や会話が困難になり、日常生活に大きな支障をきたす可能性もあります。

今回は、顎関節症の主な原因や症状、放置するリスク、治療法について詳しく解説します。

顎関節症とは

顎関節の炎症のイメージ

顎関節症とは、あごの関節やそれを支える筋肉に異常が起こり、口の開閉や咀嚼(そしゃく)、会話などに支障をきたす症状の総称です。代表的な症状には、口を開けるときのカクカク音、口が大きく開かない、あごに痛みが出るなどがあります。

こうした症状は、顎関節の構造に問題が生じることで現れます。特定の年齢層や職業に限られず発生しますが、特に20〜40代の女性に多いとされています。

顎関節症の原因

顎関節症の原因を考えるイメージ

顎関節症の原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なり合って発症するとされています。ここでは、顎関節症の原因を確認していきましょう。

噛み合わせのズレ

噛み合わせのズレは、顎関節症の大きな原因の一つです。

上下の歯が正しく噛み合っていないと、噛むたびに顎に余計な力がかかり、関節に無理な動きを強いることになります。これが積み重なることで、顎関節や咀嚼筋に慢性的な負担がかかり、炎症や痛み、開口障害などの症状が現れるのです。

噛み合わせのズレは、歯の位置、詰め物や被せ物の高さのわずかな違い、親知らずの影響、歯列全体のアンバランスなど、さまざまな要因によって起こります。特に、治療途中で噛み合わせの確認が不十分な場合や、虫歯治療によるわずかな高さの違いが長期間そのままになると、顎関節に悪影響を与えることがあります。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多く、長時間続くことで関節や筋肉に大きな負担をかけます。寝ているときに歯ぎしりをしていると、あごの筋肉が緊張した状態が続き、朝起きたときに顎にだるさやこわばりを感じる原因になります。

また、日中のストレスが強いと、知らないうちに食いしばっていることもあり、これも顎関節に負担をかけます。

ストレスや生活習慣

日々のストレスや疲れも、顎関節症に大きく関係しています。強いストレスを感じると、無意識のうちに歯を食いしばったり、歯を強くこすり合わせたりすることがあります。こうした動作が顎の筋肉や関節に負担をかけ、顎関節症を引き起こす原因となるのです。

姿勢の悪さ

猫背や、スマートフォンを長時間見ているときのような前かがみの姿勢は、顎に負担をかける要因になります。頭が前方に出た姿勢は、顎関節に余計な緊張を与え、筋肉のバランスを崩すことにつながります。

このような姿勢が続くと、顎の関節や筋肉が正しく動かなくなり、顎関節症を引き起こす可能性があるのです。

外傷や過度な顎の使用

転倒や交通事故などによって顔への衝撃が顎に伝わると、関節や周囲の組織にダメージを受けることがあります。また、硬い食べ物を無理に噛んだり、大きな口を開けてあくびをしたりすることでも、顎関節に大きな負担がかかります。

こうした負担が積み重なると関節の動きが悪くなり、痛みや音が鳴るといった症状が現れる場合があります。

顎関節症を放置するリスク

顎関節を放置するリスクのイメージ

顎関節症は自然に治ることもありますが、放置しているとさまざまなリスクを伴う可能性があります。

症状の慢性化と悪化

顎関節症を放置すると、軽度だった違和感が徐々に慢性化し、痛みや不快感が日常的なものへと変化していきます。たとえば、口を開けづらい状態が続くことで顎の動きが制限され、食事や会話に支障が出るケースもあります。

さらに、口の開け閉めに伴う音が常態化すると、顎の関節や周囲の組織に継続的なストレスが加わり、関節円板のズレや変形といった不可逆的な変化を招くおそれもあります。症状が慢性化すると改善にも時間がかかるため、早めの対応が重要です。

開口障害による食事や会話への影響

顎関節症が進行すると、口が大きく開かなくなる開口障害が生じることがあります。口を十分に開けられないと、食事の際に食べ物を口に運ぶのが難しくなり、ゆっくりとしか食べられなくなります。硬いものや大きなものは避けるようになり、食事内容が限定される可能性もあるでしょう。

また、しっかりと口を開けて話すことができないため、会話が聞き取りづらくなったり、人とのコミュニケーションに支障をきたしたりする場面も出てきます。このような状態が続くと、社会生活にも影響を及ぼしかねません。

噛み合わせの悪化

顎関節症によって噛み合わせが不安定になると、食事の際に特定の歯に負担がかかりやすくなり、噛み合わせ全体が崩れていく恐れがあります。こうした不自然な咬合状態が続くと、歯のすり減りや欠け、知覚過敏といった問題も起こりやすくなります。

また、噛み合わせが悪くなると、頭痛や肩こりなど全身の不調が引き起こされることもあります。

精神的ストレスと生活の質の低下

顎関節症を抱えたまま生活を続けると、痛みや不快感が慢性的に続くことで、精神的にも大きなストレスとなります。食事や会話、仕事中など、日常のあらゆる場面で痛みを意識するようになり、集中力の低下やイライラ、不眠などの症状が現れることもあります。

こうした状態が続くと、社会的な活動への意欲も減退しやすくなり、生活の質(QOL)が大きく損なわれます。

さらに、痛みが続くことで、不安や抑うつ状態のようなメンタル面の不調を引き起こす可能性もあります。顎関節症は身体の問題だけでなく、心の健康にも深く関わる症状であるため、たかが顎の痛みと軽視せず早めに対処することが重要です。

顎関節の変形

顎関節症が進行すると、関節内部の軟骨や骨がすり減り、形そのものが変化することがあります。関節の変形が起こると、口の開け閉めがさらに困難になり、関節からの音が大きくなったり、動きが制限されたりするようになります。

このような状態に至ると、保存的な治療だけでは改善が難しくなり、場合によっては外科的な処置が必要になることもあります。

顎関節症の治療法

スプリント療法でマウスピースを使用する女性

ここでは、代表的な治療法についてご紹介します。

スプリント療法

スプリント療法は、マウスピース型の装置を使って、顎関節や筋肉への負担を軽減する治療法です。主に就寝中に装着することで、歯ぎしりや食いしばりの力を分散させ、顎関節の位置を安定させます。

マウスピースは歯科医院で一人ひとりの口の形に合わせて作製されるため、無理なく使用することができます。症状の進行を防ぎ、痛みの緩和にもつながるため、顎関節症の治療において基本的かつ効果的な方法の一つです。

噛み合わせの調整

噛み合わせの乱れは、顎関節症の主な原因のひとつとされています。たとえば、歯の高さが合っていない、詰め物や被せ物がずれているといった状態では、顎の動きに負担をかけて関節に歪みが生じることがあります。

噛み合わせの調整・補綴治療では、こうした歯の不適合を細かく整えることで、上下の歯が正しく当たるようにします。必要に応じて詰め物や被せ物の修正・再製作を行い、顎関節への負担を軽減します。

理学療法と運動療法

顎の筋肉のこわばりや痛みを和らげるには、理学療法や運動療法が有効です。

理学療法では、顎の周囲を温めたり軽くマッサージしたりして、血行を良くし、筋肉の緊張を緩めます。運動療法では、口の開け方や閉じ方の練習など、正しい動きを身につけるトレーニングを行います。

歯科医師や理学療法士の指導のもとで取り組むことで、顎の機能が徐々に改善されていくでしょう。

薬物療法

薬を使った治療では、症状の緩和を目的としていくつかの種類の薬が用いられます。たとえば、痛みを和らげる鎮痛剤や、筋肉の緊張をやわらげる筋弛緩薬、炎症を抑える消炎剤などが処方されます。これらは顎の痛みや動かしにくさを改善するために使われることが多く、一時的な対症療法としての役割を果たします。

薬物療法はほかの治療法と組み合わせて行われることが一般的で、症状の程度に応じて判断します。

生活習慣の見直し

顎関節症の治療においては、日常生活のなかでの行動や習慣を見直すことも重要です。

たとえば、食べ物を片側ばかりで噛む癖や、姿勢が悪い状態が続くと、あごや筋肉に余計な負担がかかります。歯ぎしりや食いしばりといった無意識の動きも、顎関節症の症状を悪化させる原因になります。

こうした行動に気づいて少しずつ改善していくことが、治療の効果を高めるポイントです。また、ストレスが強くかかっている場合には、その原因を見直し、できる範囲で心身の負担を減らすことも大切です。

体の使い方や生活環境を整えることで、再発の予防にもつながります。

まとめ

顎関節症を治療して食事を楽しむ女性

顎関節症は、顎の痛みや口の開けづらさなどの症状だけでなく、肩こりや頭痛など全身の不調にもつながることがあります。原因は噛み合わせのズレや歯ぎしり、ストレス、姿勢の悪さなどさまざまで、誰にでも起こりうる身近な問題です。

症状が軽いからと放っておくと、状態が悪化したり、治療に時間がかかったりすることもあるため、早めの対応が大切です。治療には、スプリント療法や噛み合わせの調整、理学療法、薬物療法などがあり、生活習慣の見直しも欠かせません。

日常の小さな違和感に気づいたら、自己判断せずに歯科医院で相談してみましょう。

顎関節症にお悩みの方は、世田谷区北沢、京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

治療メニュー一覧はこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。

■この記事の監修者

忠縄 龍哉(ただなわ たつや)

経歴
  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
  • 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
  • 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
  • ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
  • ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本顎咬合学会 所属
  • 日本審美歯科学会 所属
  • UCLAインプラントプログラム 修了
  • サイナスリフトオペプログラム 修了
  • ノーベル・バイオケア 認定
  • オステムインプラント臨床研修歯科医院
  • インビザライン矯正認定ドクター

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